14年初戦の
大阪杯で、まさかの大敗を喫したGI3勝馬
メイショウマンボが昨春、脚光を浴びた府中で女王復権を狙う。
オークス、
秋華賞を制覇し、続く
エリザベス女王杯では、のちの
ジャパンC2着馬
デニムアンドルビーや、昨年の
ヴィクトリアマイル1、2着馬
ヴィルシーナ、
ホエールキャプチャといった強敵を寄せ付けずV3を達成。
最優秀3歳牝馬に輝いた。それが、5カ月ぶりの前走、勝ち馬の
キズナから2秒2も離されて8頭立ての7着に終わってしまった。
「(厩舎の)引っ越しでバタバタしていたこと」(飯田祐師)が影響してか、体重は8キロ減。「牝馬特有の季節的なもの(フケ)もあって。ケアしてあげられなかったのは、こちらの力不足です」とトレーナーは唇をかむが、その反省を生かし、この中間は順調な調整が続く。栗東CWで行われた1週前追い切りは6F83秒7-11秒9(強め)。前走時よりも馬体に張りが出て、毛ヅヤも良化。追われてからの反応も俊敏で使われた効果は十分にある。
父娘2代制覇をかけた
天皇賞・春ではなく、目標を春の女王決定戦に
チェンジ。12日朝、愛馬の様子をチェックした指揮官は「冬毛が抜けて毛ヅヤが良くなっています。カイバも食べていて、体は戻ってます」と、順調な仕上がりに目を細めた。
一線級牡馬相手から牝馬同士へ、内回りの阪神から、馬場の広い東京へ。「条件は好転しますから。マイルも久々であって、初めてではないので、気にしてません」。
桜花賞10着→
オークスV、
ローズS4着→
秋華賞Vと敗戦を引きずることなく、華麗に変身してきた。叩き2走目で、女王の輝きを取り戻す。
提供:デイリースポーツ