6月1日(日)に東京競馬場で行われる第81回
日本ダービーに出走する
ベルキャニオン(牡3・
堀宣行厩舎)、
マイネルフロスト(牡3・
高木登厩舎)、
エキマエ(牡3・
中川公成厩舎)について、追い切り後の関係者のコメントをお届けする。
ベルキャニオンについて、橋本篤典調教助手。
「今日(5/29)の追い切りは、時計よりも馬とのコンタクトや折り合いを重視しながら、直線での反応をみてもらうという形をとりました。課題もすべてクリアしてくれて良い調教ができましたし、ジョッキーも状態は前走より良いと言ってくれました。
昨年の今頃はゲート試験を前に夏負け気味でしたが、今は状態面の違いはあるものの、暑さは問題ないようです。ここまでローテーションがきつかったですし、前走で
プリンシパルS(OP・芝2000m)で勝ったにしても、ダービーはただ使うだけになってしまうかもしれないと思っていましたが、前走後も思った以上に反動はありませんでした。
これまでは食が細い面もありましたが、今回は飼い葉も良く食べています。前走は東京競馬場への輸送で体が減ってしまいましたが、今は490キロほどありますし、レースでは480キロくらいで出走できればベストだと思います」
マイネルフロストについて、
高木登調教師。
「前走の
青葉賞(GII・芝2400m・6着)は、さほど速いペースではなかったため、ある程度前の位置で競馬ができましたが、後ろから来た馬で決まってしまったので、もう少し待ってレースをしても良かったかもしれません。最大の目標がダービーでしたから、レースまでどう持っていくのかをオーナーサイドと相談した結果、
皐月賞に出走せず、
青葉賞を使って、ダービーに向かうことになりました。
青葉賞に乗ってくれた
柴田大知騎手も、距離は問題ないと言ってくれました。
青葉賞後は、2400mを走った反動は怖かったですが、それもなく順調です。
先週は負荷をかけたかったので、大知騎手に乗ってもらい、ビッシリとやりました。大知騎手もすごく良いと言っていましたし、馬自体も良い状態です。今週(5/28)はレースに騎乗する松岡騎手で追い切りました。火曜日(5/27)から2日続けて乗ってもらいましたが、今週はあまりやりたくなかったので、全体時計は速くはなかったですが、終いだけ反応を確かめてもらいました。予定通りの追い切りになりましたし、乗りやすくて具合も良さそうだと松岡騎手も話をしていました。
デビュー当初からセンスが良くて素直な競馬をする馬でした。使いながら体も増えてきて、力をつけてきています。前走はゲート裏でも落ち着きが出てきましたし、精神面での成長も見られます。この世界で仕事をしていると、ダービーということで力は入りますが、平常心でいきたいですね」
エキマエについて、
江田照男騎手。
「今週の追い切りは、少しモタモタしていましたので、ゴールをした後もしっかり追っておきました。2歳時に東京で芝のレース(
百日草特別・500万・芝1800m・13着)に乗った時は、トモがしっかりしていませんでしたが、今はだいぶしっかりしてきましたので、以前とは違うと思いますし、芝でもある程度やれるでしょう。しぶといタイプなので、前に行ってそれを生かせればと思っています」(取材・写真:佐々木祥恵)