ワールドエースの追い切りを終えたウィ
リアムズの表情は、どこまでも晴れやかだった。「変わってきましたね。良くなっているのが、はっきりと分かりました」。栗東坂路で4F52秒4-38秒7-13秒0。先行していた僚馬
タイキプレミアム(5歳1000万下)に、ラスト2Fで並びかけ、反応鋭く抜け出して約4馬身先着。併入だった先週とは、加速してからの走りが違う。豪州の名手をうなずかせる内容だったのは確かだ。
「馬場(状態)は良くなかったのですが、いい反応をしてくれました。週末に雨が降って馬場が悪くなったとしても、対応してくれそうです」。
ダービー4着後、屈腱炎を発症して1年8カ月もの休養を強いられたが、復帰2戦目の
マイラーズCを制して、マイル適性の高さを証明して見せた。「順調にきています。左回りも問題ないですからね」。順調。兼武助手はそのひと言に全てを集約させた。さあマイル王へ-。復活した大器が、府中の杜で躍動する。
提供:デイリースポーツ