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デンバーなど、新馬戦厩舎情報/美浦トレセンニュース

  • 2014年06月12日(木) 17時20分
 今週末、東京競馬場でデビューする美浦所属の2歳馬3頭をピックアップして取材した。

●6月15日(日) 東京5R 芝1800m

デンバー(牝2・美浦・星野忍厩舎)
父ソングオブウインド 母ベルモントナウシカ父アジュディケーティング
柴田善臣騎手が1週前追い切りに乗ったのですが、ギアを持った馬だと言ってくれました」と管理する星野忍調教師が期待を寄せるのが、真っ黒な馬体に額の星に特徴がある牝馬だ。馬体のバランスが良く、ストライドの大きいフットワークからも、素質の高さがうかがえるという。

 当初は14日(土)の東京6R・ダート1400mを予定していたが、頭数が多くて除外されたために、芝1800mに再投票しての出走となった。「トビが大きい馬だから、芝も大丈夫でしょう。1800mでゆったり行けるのも良さそうです。気性は素直ですよ。評判馬が多いようですが、新馬はやってみないとわからないですからね」(星野調教師)と、芝のレースになっても楽しみがありそうだ。

 実は今回は弔い合戦でもある。デンバーの隣の馬房にいたビバホープ(牝3)が、先週日曜日(8日)のレース中に故障を発症して予後不良になるという悲劇が起こったのだ。ビバホープの馬房には祭壇が作られ、ファンから贈られた花が供えられていた。「2頭は同じ馬主さんで、担当者も同じなんです。デンバーのデビュー戦を、ビバホープがきっと見守ってくれているはずです」。星野調教師はビバホープが過ごしていた空の馬房を見つめながら、つぶやいた。

アヴニールマルシェ(牡2・美浦・藤沢和雄厩舎)
父ディープインパクト 母ヴィートマルシェ父フレンチデピュティ母キョウエイマーチ
藤沢和雄調教師のコメント。
「牧場の時から評判が良かったですね。順調に牧場でも乗り込まれ、調教も良くできていると思います。こちらには1か月ほど前に入厩し、その後も順調です。まだ子供ですが、穏やかで手はかかりませんし、調教でいろいろな場所に行っても物怖じしません。今週(6/11)は古馬と併せ馬をしましたが、動きは良かったです。追い切りのペースを上げても、息も歩様も乱れませんし、しっかりした馬ですね。早い時期にデビューできるように、健康でしっかりした素晴らしい馬ですし、是非来年のクラシックに出走させたいですね」

●6月14日(土) 東京5R 芝1400m

グリシーヌシチー(牝2・美浦・相沢郁厩舎)
父ハーツクライ 母ジェナンドアリバー 母父ホワイトマズル
相沢郁調教師のコメント。
「攻め馬の動きは抜群ですね。気性も素直ですし、万全の仕上がりです。現状では注文のつくところがないですし、初戦から勝ち負けを期待します」(取材・写真:佐々木祥恵)

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