ユニコーンS(GIII・3歳OP・ダ1600m)に出走予定の美浦所属の各馬について、追い切り後に話を聞いた。
アジアエクスプレス(牡3・
手塚貴久厩舎)について、手塚調教師。
「今日(6/18)は、ウッドチップコースで3頭併せで追い切りました。先週より少し強めの内容でしたが、併せた他の2頭の調子も良かったですし、
アジアエクスプレスも良い動きで、良い併せ馬ができました。馬体重は前走と同じか、少しプラスでの出走になると思います。
デビューして1、2戦目までは、ソラを使うところもありましたが、その後レースを何回か使って、フワッとするところがなくなってきましたし、スッと良い位置も取れると思います。東京のダート1600mは、相性の良いコースで頑張ってくれると思いますが、砂を被ったことがないので、それだけ少し不安です。ただ体調面に不安点はないですし、レースでは自分の力を発揮してほしいです。脚抜きの良い馬場でも、良馬場でもどちらでも大丈夫です。ヨーイドンの競馬にならない方が良いとは思いますけどね。馬自体は
リラックスしていて非常に良い感じですし、能力は出せるでしょう」
アナザーバージョン(牡3)と
バンズーム(牡3)について、
久保田貴士調教師。
「
アナザーバージョンの前走(青竜S・3歳OP・ダ1600m・2着)は、勝ち馬を交わせなかったのは少し物足りなく感じました。枠や位置取りの差があったと思いますが、2枚腰を使った勝ち馬も強かったですけどね。ここまで特に問題なく順調にきました。今日(6/18)はしっかり追いました。ここを目標にきっちり作らないと相手も強いですし、イメージ通りの追い切りができました。まだ若くて走りのテクニックがあまりないので、コーナーの数が少ない東京の1600mでスムーズな競馬をした方が、この馬には合っていると思います。
バンズームの前走(鳳雛S・3歳OP・ダ1800m・3着)は、エンジンのかかりが遅くてモタついている間に、勝ち馬に一気に抜き去られて離されてしまいましたね。この中間も順調に来ています。先週、今週と田辺騎手が乗って追い切りましたが、ジョッキーも良い感触を掴んでくれたと思います。芝コースですけど東京でも走っていますから、コースは問題ないでしょう。競馬が上手な馬なので、どこからでもレースができます。芝・ダートどちらも崩れないですしね。今回は強い馬相手にぶつかっていって、どこまでやれるかだと思います」(※
アナザーバージョンは出馬投票の結果除外になりました)
ペアン(牡3・菅原泰夫厩舎)について、菅原調教師。
「前走(青竜S・3着)は他の馬が速かったので、後ろからの競馬になりましたが、しっかり伸びてくれましたね。収穫のある競馬でした。前走後も変わらず良い感じできています。右にモタれる癖があるので、左回りの方が良いですから、東京コースは合っています。今日(6/18)の追い切りでは、右回りでもモタれる面も見せなかったので、それだけ体調や
バランスが良いのかもしれないですね」(取材・写真:佐々木祥恵)