ホッコーブレーヴは12番人気の
天皇賞・春で3着に好走。2着の
ウインバリアシオンを鼻差まで追い詰め、地力強化を印象づけた。「
日経賞(2着)の時から右回りでもきっちり走れるようになった。前走でGIでも勝ち負けできる手応えをつかんだし、今回も楽しみだよ」と松永康師は自信満々の表情を見せる。戸崎圭を背に追われた美浦Dの1週前追い切りでは、直線で力強く伸びて5F67秒0-12秒8(馬なり)。はち切れんばかりの好馬体を誇り、出来も最高潮だ。しまい勝負に徹する同馬にとって、直線に坂のある阪神に舞台が変わるのは好材料。前走に続いて、アッと驚く激走があっても不思議ではない。
古豪
トーセンジョーダンが復活の手応えをつかんだ。昨年の
有馬記念から約半年ぶりとなった
鳴尾記念を叩かれ、調子は確実に上向き。栗東坂路の1週前追い切りでは4F54秒9-13秒0(馬なり)をマークし、素軽いフットワークが目を引いた。「8歳馬だが、落ち着きもあって
パワーは健在」と中澤助手は高評価。続けて、「前走はいかにも休み明けという感じでしたからね。使ったことで気持ちも入ったし、動ける態勢です。うまくロングスパートをかけられる形になれば」と好走を思い描く。昨年の
ジャパンCでは小差の3着と見せ場をつくった。まだまだ衰えは感じられず、展開ひとつで上位争いができる。
提供:デイリースポーツ