今年こそ悲願成就へ-。須貝厩舎が誇る“古馬ツートップ”の
凱旋門賞(10月5日、ロンシャン、芝2400m)挑戦が決まった。
ゴールドシップは
宝塚記念で復活を
アシストした横山典が、
ジャスタウェイは昨秋の天皇賞でのGI初Vに続き、ドバイデューティフリーでも最高のパフォーマンスを引き出した福永が手綱を取る。
2頭は現在、滋賀県の吉澤ステーブルWESTで放牧中。ゴールドは
札幌記念から本番へ向かうため29日に栗東へ帰厩し、その後、函館競馬場へ移動する。ジャスタは8月上旬に帰厩予定で、
安田記念からの直行となる。
同一厩舎が2頭、別々の個人馬主で海外遠征、それも
凱旋門賞挑戦という快挙。「オーナーの理解があってこそ。2頭で行けるのは
ゴールドシップ、
ジャスタウェイ、お互いにとってもいいこと」と須貝師はうなずいた。
競走馬を格付けする「ロンジンワールドベストレースホースランキング」でジャスタは世界一に君臨、ゴールドも5位に入っており、実力は申し分ないだけに期待は膨らむ。
須貝師はゴールドに「札幌の洋芝は合う。いい
ステップになるはず」と、同じく
凱旋門賞を見据える
ハープスターも出走予定の
札幌記念でラ
イバルを撃破し、弾みをつけたいところ。またジャスタには「鉄砲の利くタイプだから(直行も)大丈夫。(良績のない2400mの)距離に関してもそれなりに調教を考えている」と悠然。ともに栗東でほぼ仕上げて、本番2週前くらいに海を渡る予定だ。
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提供:デイリースポーツ