「第6回
レパードS・GIII」(ダート1800m)は10日、新潟11Rに15頭で争われ、1番人気
アジアエクスプレス(美浦・手塚)が快勝。昨年の
朝日杯FS以来の勝利を挙げるとともに、重賞2勝目をマークした。勝ちタイムは1分50秒4。3馬身半差の2着は7番人気の
クライスマイル、さらに首差の3着は9番人気の
ランウェイワルツが入った。
前走の
ユニコーンSは12着と1番人気を裏切っていたが、越後路で鮮やかに変わり身を発揮。抜群の手応えで3番手を確保すると、直線では鞍上が追いだしを待つ余裕を見せつつ、あっさりと突き抜けた。
戸崎圭は「集中していたし、道中の手応えも前回とは違った。この馬の走りができた」と、中間から装着したブリンカーの効果があったと振り返り、「力を証明できて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
手塚師にとってもうれしいVとなった。絶対にあんな馬ではない-。ダート3戦目でまさかの初黒星を喫した前走を踏まえて、1週前には美浦Dで6F77秒2の猛時計を記録するなど、攻めの仕上げを施して臨んだ一戦。「この馬はしっかりとケイコをしないと駄目だね。完勝だった」と満面の笑みを見せた。
「
ステップとしてどこを使うかはオーナーと相談するが、目標は
チャンピオンズC(12月7日・中京、ダート1800m)」と指揮官は暮れの大一番を見据える。過去の優勝馬には09年
トランセンド、12年
ホッコータルマエとのちのGIウイナー2頭が名を連ねる出世レースを制し、輝きを取り戻した“アジアの超特急”。古馬との戦いへ、勢いをさらに加速させるつもりだ。
提供:デイリースポーツ