エアソミュールは前走の
鳴尾記念で重賞初制覇。着実に地力強化を図り、10着に惨敗した昨年の雪辱をもくろむ。「(昨年の
札幌記念は)特殊な馬場になったからね。最近はコントロールが効くようになっているし、洋芝適性はあると思う」と辻野助手。函館Wの1週前追い切りでは、鞍上が抑えるのに苦労するほどの気合乗りの良さを見せ、4F54秒8-12秒7(馬なり)を楽々とマーク。これには「いい出来。胸を借りる立場だけど、楽しみにしています」と同助手の表情もさえ渡る。“夏は格より勢い”。その格言を信じるなら、ここでも注目の一頭だ。
安田記念で大敗を喫した
ホエールキャプチャだが、敗因は道悪馬場に尽きる。「かなりタフな馬場だったから、疲れを取るのに少し手間取ったけど、今はもう大丈夫」と田中清師。1週前追い切りは札幌ダートで5F73秒0-12秒1(馬なり)。春先の迫力には及ばないが、スピードの乗りは決して悪くなく、フックラとした馬体は好感が持てる。「洋芝に実績はあるけど、2歳の時だからね。正直、適性は何とも言えない。それに今回は相手も強い」。強豪相手に陣営はあくまでも慎重な姿勢だが、過去10年で牝馬は4勝、2着2回の好成績。軽視するのは禁物だ。
提供:デイリースポーツ