スノードラゴンは3走前の
オーシャンSで芝に矛先を向けると、11番人気の低評価を覆して2着に激走。さらに続く
高松宮記念でも2着に入り、地力強化を印象付けた。「末脚を生かす競馬をするようになってから成績が安定してきた」と高木師。自分の形を身につけた今、短距離界のニューヒーロー誕生を予感させる。1週前追い切りは大野を背に函館Wで5F66秒3-12秒3(一杯)。キビキビとしたフットワークで、引き続き好調を維持している。「力のいる洋芝は合うはず。小回りだからといって小細工はしないで、いつもの競馬をしていいところを見せてほしい」。今回は初コースになるが、時計のかかる馬場はまさにこの馬向き。自身の
スタイルを貫いて、待望の重賞制覇を狙う。
高松宮記念でしんがり負けを喫した
マジンプロスパー。「前走は道悪が全てでしょう。あれだけ悪いと、さすがに力を出せない」と福岡助手もサバサバした様子。この中間はじっくりと立て直され、函館Wの1週前追い切りでは5F67秒5-12秒2(強め)をマーク。ひと追いごとに迫力が増しており、好調時と比べても遜色ない気配にある。「ここまで順調だし、馬体重もそう変わらない。今回は間隔があいているけど、前に行けるので小回りコースはいいと思うよ」。重賞3勝の実績は、このメンバーに入れば大威張りできるもの。状態さえ戻ってくれば、巻き返しがあっても驚けない。
提供:デイリースポーツ