皐月賞馬の
イスラボニータが始動戦を迎える。ダービー2着後は宮城県の山元トレセンで英気を養い、8月13日に美浦へ帰厩。「首さしがたくましくなり体に幅が出た。子どもっぽさが抜けて落ち着きも増したね」。青写真通りの成長ぶりに栗田博師は満足そうだ。1週前追い切りは、蛯名を背に美浦Wで6F81秒4-36秒9-12秒3をマーク。「1週前なのである程度しっかりとやったが、とてもいい動き」と鞍上がうなずいたように、臨戦態勢には一点の曇りもない。東京巧者だけに今後は当然、02年
シンボリクリスエス以来の3歳馬Vがかかる
天皇賞・秋(11月2日・東京、芝2000m)も視野に入る。越後路でもクラシック覇者らしい走りを披露し、さらなる高みを目指す。
雪辱の秋へ-。
皐月賞2着、ダービー5着の
トゥザワールドが、ひと回り大きくなって帰ってきた。帰厩後の調整も順調そのもので、1週前追い切りは、栗東CWで6F82秒5-11秒9(一杯)。
サトノノブレス(4歳OP)に0秒8先行して0秒3先着。ひと追いごとに馬体が引き締まり、動きにも鋭さが増してきた。池江師は「春は3、4角でトモがバラバラになるところがあったけど、今はスムーズに走れている。もともと完成度の高い馬ですが、馬体もさらに良くなっていますよ」と万全の仕上げに胸を張った。