9月28日(日)に新潟競馬場で行われる
オールカマー(GII・3歳以上OP・芝2200m)に出走予定の美浦所属各馬の関係者のコメント。
マイネルラクリマ(牡6・美浦・
上原博之厩舎)について、上原調教師。
「前走の
七夕賞(GIII・芝2000m・3着)は状態は良かったのですが、ハンデ戦で58キロと斤量が重かったので、終いの伸びを欠いてしまいました。レース後はダメージも少なく元気でしたが、夏の暑い時期は北海道でリフレッシュさせました。ここを目標に牧場でも乗ってもらって、9月3日に帰厩後もここまで予定通りに調整できています。
先週(9/17)の1週前追い切りはそれなりにやろうと思いましたので、その週に
セントライト記念に出走する
クラリティシチーと併せ馬をしました。今週(9/24)はあまりハードにはやらずに調整程度の追い切りでしたので、時計はさほど速くはありませんが、休み明けということもあり、ゴール前だけしっかり追って気合いをつけました。
折り合いは心配ない馬ですから、距離も対応してくれると思いますし、新潟コースも問題ないでしょう。デビューの時からお利口で、自分のするべきことをわかっている馬ですし、状態も良いですから頑張ってほしいですね。今回、戸崎騎手が初めて騎乗しますので、明日木曜日(9/25)に跨ってもらってコミュニケーションを取ってもらう予定です。ただ癖もなく乗りやすい馬なので、問題ないと思います」
フェイムゲーム(牡4・美浦・
宗像義忠厩舎)について、宗像調教師。
「前走の
宝塚記念(GI・芝2200m・6着)は、外枠とチークピーシーズが効いたこともあって、スタートから気合いをつけたら、前に行く形になっていまいました。前には行けましたが、最後は踏ん張り切れなかったので、中団からのレースの方が良かったかもしれません。
宝塚記念後は天栄に放牧に出て、2週間ほど前に帰厩しました。春に比べると、落ち着きは出てきましたよ。
1週前追い切りでは北村(宏)騎手が乗ってスムーズな併せ馬ができましたが、やはり渋いところも見せていたという話でしたので、今日(9/24)はその点に気をつけて追い切りました。良い内容の稽古ができました。先週の時点で馬体重は470キロくらいありましたが、今週やって輸送もありますので、460キロ台での出走になるのではないかと思います。ここまで順調に来ていますので、当日も良い状態で出走できそうです。ズブい面があり他の馬と一緒に上がっていけないので、4回コーナーを回るコースは心配ですが、距離に関しては大丈夫なので頑張ってほしいですね」
マイネルメダリスト(牡5・美浦・
田中清隆厩舎)について、
蛯名正義騎手。
「今日(9/24)は前の馬を目標にして追いかける形の追い切りでした。暑い時期が良くないタイプですが、涼しくなってきていることもあって、休み明けになりますけど良い感じだと思います。以前は気持ちが先走る面がありましたが、今は心身の
バランスが良くなりました。以前新潟で使った時に比べると馬の雰囲気も良くなってきていますし、競馬の形ができてきたことも良いと思います」
エバーブロッサム(牝4・美浦・
堀宣行厩舎)について、橋本篤典調教助手。
「ここのところ成績が伴っていませんが、レース後は息が上がっていますし、体重も減っていますので、競馬で気を抜いているわけではなくしっかりと走ってはいるようです。それでも結果が出ませんので、まだ馬がしっかりできていないのではないかということで、今回は時間をかけて調整をしました。良い頃の稽古の動きに比べると物足りなさはまだありますが、良い結果を求めるにはもう少し時間が必要な感じもします。
ただいつもよりは、追い切りの本数を重ねて中身もできてきていますので、ここできっかけをつかめればと思います。ブリンカーを着用するかどうかは未定ですが、今のところレースでは着けない方向で考えています」
ナカヤマナイト(牡6・美浦・ニノ宮敬宇厩舎)について、
柴田善臣騎手。
「前々走の
函館記念(GIII・芝2000m・7着)は状態が良かったですが、前走の
札幌記念(GII・芝2000m・9着)は状態は今ひとつに感じました。まだその尾を引いているのか、後ろの力が前にうまく伝わらない感じで、体全体の
バランスがあまり良くないように思います。あとは変わり身を見せてくれることに期待したいです」
クリールカイザー(牡5・美浦・
相沢郁厩舎)について、相沢調教師。
「前走の
札幌日経OP(3歳以上OP・芝2600m・4着)は
バンデに楽に逃げられる形になってしまって、厳しい競馬になりました。使われて良くなる馬なので、叩いた上積みは感じます。先週の動きは少し重たかったですが、今週はだいぶ良化してきました。昨年の冬には斤量差があるとはいえ、
ヴェルデグリーンよりも2000mで早いタイムを出していますし、重賞を勝つ力は十分にあると思います。期待しています」(取材・写真:佐々木祥恵)