凱旋門賞に向けてフランス・
シャンティで調整中の
ハープスター(牝3、栗東・松田博厩舎)は現地到着後も順調に調整を重ねている。「
シャンティ到着翌日から乗り出した。日本にいるときと調整方法は変わらない」(松田博師)とのこと。基本的に毎日馬場で乗る
スタイルを崩さず、調整できており「それだけ順調ということ」(松田博師)なのは明らかだ。
ハープスターは
シャンティの小林厩舎に滞在。調教を進めている。到着翌日の22日は足慣らし程度だったが、23日は約3000m、24日は約3600mほど乗り込まれた。「26日(金曜日)は翌日(27日・土曜日)に追い切るので、1000mほど軽めのキャンターでいくつもり」と指揮官。27日の追い切りは芝コースで、15-15程度の調整を行う予定だ。
出国検疫厩舎では他馬と調教の時間帯が違うため、ひじょうに静かな環境で調教が出来た。そのためか「普段より落ち着いている」(中留助手)とのことだった。
そして、現在の
ハープスターは
シャンティでは出国検疫厩舎滞在時と比べても一段と落ち着きを増しているそうだ。
「万が一、放馬したときのために厩舎からずっとメンコをつけて調教している。耳に覆いのあるタイプのメンコなので、音も多少は遮られている。
シャンティの調教場は広いからそれも合っているだろうし、そのメンコの効果もあるのだろう」(松田博師)
日本からの帯同馬はいないが、途中で小林厩舎の帯同馬たちと合流しながら調教を進めているとのことだ。「落ち着いているのは何より。来週の追い切りは終いビッシリ追う予定」と松田博師。大一番への最終調整は刻一刻と迫っている。(取材・文:花岡貴子)