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エアソミュールの勝利にガッツポーズを見せた武豊「僕も秋は目立ちたいね」/毎日王冠

デイリースポーツ
  • 2014年10月13日(月) 12時00分
 名手が鮮やかな手綱さばきを見せた。「第65回毎日王冠・GII」(芝1800m)は12日、東京11Rに15頭で争われ、8番人気のエアソミュール(栗東・角居)がゴール前の混戦からグイッと抜け出し、6月の鳴尾記念に続く2つ目の重賞タイトルを手にした。道中は中団のインで折り合いに専念。直線半ばでも四方を囲まれる形だったが、狭いスペースをさばくと、逃げ粘る11番人気のサンレイレーザー(2着)をゴール寸前で首差かわした。勝ちタイムは1分45秒2。なお、この勝利により天皇賞・秋(11月2日・東京、芝2000m)への優先出走権を獲得。さらに首差の3着は5番人気のスピルバーグ。1番人気のワールドエースは見せ場なく13着に敗れた。

 同レースは98年のサイレンススズカ以来の勝利となった武豊は、会心の騎乗にガッツポーズを決め、思わず満面の笑みをこぼした。この日は12年12月の金鯱賞(12着)以来のコンビ。「全てが解消されたわけではないが、以前乗った時よりも乗りやすくなっていたね。これだけ折り合ったのは初めて」。鞍上のゴーサインに期待通りの伸びで応えた馬も立派だが、計ったように差し切った鞍上の手腕もさすがだ。「僕も春と夏はおとなしくしていたので秋は目立ちたいね」。春のGI戦線では存在感を示すことができなかっただけに、4月の阪神牝馬S(スマートレイアー)以来の重賞Vで当然、満足はできない。

「東京は条件が合っている。ようやく完成に近づいたし、GIにも少しは近づいたかな」と、角居師はエピファネイアデニムアンドルビーと3頭出しのプランもある天皇賞・秋を見据えた。

 5歳秋で9勝目と着実に階段を上ってきたソミュールと、月曜の京都大賞典で歴代トップの騎乗数に到達する武豊。実りの秋を迎え、人馬の存在感が一層、増していきそうだ。

提供:デイリースポーツ

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