前哨戦の
ローズSを完勝。これで
オークス馬
ヌーヴォレコルトの立ち位置は、より明確になった。唯一のクラシックウイナーとして主役を演じ切る。そんな覚悟を持って、栗東で調整を続けている。
「いい具合で来ていますよ。本番までこの状態をしっかり維持できれば」。担当する小松厩務員の表情は穏やかだ。
ローズSのような競馬さえできれば結果はついてくるはず。普段着のままでいい、ということだろう。
前走後、阪神から栗東入りして3週間。当初は環境の変化に戸惑うしぐさを見せていたが、日を追うごとに順応していったと斎藤師は話す。「カイ食いが良く、動きも重心の低い走りになっている。栗東の水が合うのでしょう」。栗東滞在を選択するにあたり、10年
秋華賞Vの
アパパネなどでノウハウの蓄積がある国枝師にアド
バイスを求めた指揮官。負荷のかかり方の違いなどに着目し、メニューを組み立ててきた。
1週前追い切りは岩田を背に栗東CWで6F82秒5-12秒1(馬なり)。先行する2頭の内に入り、それぞれに0秒6、1秒2先着を決めた。12日の段階で馬体重は前走比8キロ増の446キロ。「腰のあたりが前回よりもふっくらしてきた感じ。プラス体重で臨めるはずで、
オークス(444キロ)と同じくらいでと考えています」と小松厩務員はうなずいた。上昇曲線を描くヌーヴォが古都で2冠を達成する。
提供:デイリースポーツ