10月19日(日)に京都競馬場で行われる
秋華賞(GI・3歳OP・牝馬限定・芝2000m)に出走する美浦所属各馬について、関係者に話を聞いた。
マイネグレヴィル(牝3・美浦・和田正道厩舎)について、
柴田大知騎手。
「先週、負荷をかけて目一杯やりましたので、今日(10/15)は馬也でサラッとやりました。状態は良さそうですし、落ち着きもあります。体もフックラしていますから、輸送も問題ないでしょう。春とは大きく変わったところはありませんが、落ち着きは出てきました。直線でヨーイドンの競馬は分が悪いと思いますので、他の馬に脚を使わせるレースが理想ですね。
オークスの時は、直線が長いこともあって最後は止まりましたが、あの時の競馬のイメージで良いと考えています。あとは後半の1000mをどう乗るかですね。ペースがビュンと上がるというタイプではないですが、簡単には止まらない馬ですし、スタミナは十分にあります。内回りの京都コースも合っていますね。しぶとさと根性がある馬ですので、レースではそれを生かして力を出し切れればと思っています。予報では天気は崩れそうにないですけど、時計が速い馬場より柔らかい馬場の方が良いので、本当はひと雨降ってほしいですけどね」
オメガハートロック(牝3・美浦・
堀宣行厩舎)について、橋本篤典調教助手。
「先週は強めの追い切りで、今週は70-40くらいの予定でやりました。まだ終いはピリッとしていない感じもありますが、全体時計は速かったですし、調子が良くない時の頭が上がるフォームも見せていませんでしたので、走れる態勢にはあると思います。春は軽度の骨折で手術をしました。今回は骨折明け、休み明け、京都への輸送、しかもいきなりGIレースと甘くはないと思いますが、手術をして休養させてこの秋に備えてきましたし、体に痛いところもなくなりましたので、何とか格好をつけてほしいですね。2000mはやってみなければわかりませんが、大丈夫だと思います」
マーブルカテドラル(牝3・美浦・
上原博之厩舎)について、
田辺裕信騎手。
「今日(10/15)は単走で馬也での追い切りで、予定通りでした。以前よりカッカしなくなったので、見栄えは良くないかもしれませんが、春よりは走る歩幅が大きくなってきて、走り方が変わってきました。前走の
クイーンS(GIII・芝1800m・9着)の時は、最後狭くなりましたので、スムーズな競馬だったらもう少しやれたと思います。毎回ゲート練習はしているのですが、前走は入厩してすぐに競馬だったので、練習には行けなかったんですよ。それが響いたのかはわかりませんが、ゲートでうるさかったですね。今回は中間、厩舎スタッフにゲートに行ってもらっていますし、この後は金曜日に自分が乗ってゲート練習をする予定です。先週、併せ馬をした時もムキになっていましたので、折り合いが鍵ですね。ただ馬も成長していますし、もう少しやれても良いと思うんですけどね。夏に古馬と対戦している馬は少ないので、それを生かして良い競馬をしたいです」
パシフィックギャル(牝3・美浦・
手塚貴久厩舎)について、手塚調教師。
「当初は
大井競馬場で行われた
レディスプレリュード(10/2)を予定していたのですが、補欠でしたので、
秋華賞に目標を切り替えました。今回は
オークス(GI・芝2400m・16着)以来の休み明けになりますが、調教量は十分ですし、態勢は整っています。
オークスの時は脚元に不安があって状態が今ひとつでした。ただ
オークス以外は、堅実に走っていますからね。2000mの距離も合っていると思いますよ。GIレースですけど、良い先行力がありますから、それを生かして頑張ってほしいです。追い切りは明日(10/16)行います」(取材・写真:佐々木祥恵)