3日、
盛岡競馬場で“ダート競馬の祭典”第14回JBCが行われた。この日に行われた3つのJpnIレースは全て栗東所属馬が勝利をおさめた。
JBCクラシックを勝った
コパノリッキーら3陣営の喜びの声をお届けする。
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JBCクラシックを制した
コパノリッキー 栗東に戻ったのは競馬の翌日の午前8時ごろ。「栗東と盛岡は片道13時間もかかります。栗東へ戻ったときは、さすがに疲れがありましたね。競馬の疲れももちろんですが、輸送の影響でトモも少しむくんでいました。普段はあまり疲れたところを見せない馬なんですが、さすがにこたえたようです」と担当の木戸厩務員。
それでも、帰厩翌日の5日には「むくみもひいて、だいぶ元気が戻ってきた」そうだ。
「カイバを食べる量は変わりませんが、昨日今日はゆっくり食べていますね。普段は早食いなので、余計にそう感じます」
輸送のダメージは往路にもみられた。それを見越して、レースの2日前にあたる土曜朝に栗東を出発した。
「やはりそのときもトモが少しむくんでいたんです。でも翌日にはひいたし、落ち着きました。競馬へ向かう日程を2泊3日にしたのが功を奏したと思います。
フェブラリーSと
伏竜Sもこのパターンで勝っています」
コパノリッキーの馬主はDr.コパ氏こと小林祥晃氏。陣営もラッ
キーアイテムにこだわりはあるのだろうか?
「僕はげんかつぎに赤い勝負パンツをはいています。今回も“勝負”しましたよ。それにしてもレコード勝ちとは…驚きました(笑)」
次走はチャンピオンズCを予定している。
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JBCスプリントを制した
ドリームバレンチノ ドリームバレンチノもレース後まもなく
盛岡競馬場を出発。翌4日の午前8時に栗東トレセンに帰厩した。
「輸送の疲れはありますが、一時的なものでしょう。普段からかなり勝ち気な性格で、前に馬がいたら追い抜こうとします。直線では叩き合いになりましたが、その気性がいいほうに向いたのでしょう」と担当の牧野助手。
スプリンターズS3着、
高松宮記念2着、昨年の
JBCスプリント2着と目の前で涙を呑み続けていたGIで初優勝を果たした。
「7歳ですが、気持ちが若いです。GIのタイトルが取れてよかったです」
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JBCレディスクラシックを制した
サンビスタ サンビスタも初のGI勝ち。レース後、いったん栗東トレセンへ戻ったが5日に放牧に出た。
「力をつけていますね。これまででいちばんスムーズな競馬ができましたし、それが結果につながって何よりです」と高田助手。
次走は12月3日、船橋(統一G3)の
クイーン賞を予定している。
(取材・写真:花岡貴子)