鮮やかに完封した。「第59回
京阪杯・GIII」(芝1200m)は30日、京都12Rに18頭で争われ、スタートで飛び出した5番人気
アンバルブライベン(栗東・福島)が後続の追撃を封印。1分8秒3のタイムで初めての重賞タイトルをつかんだ。
田中健は10年
ファンタジーS(
マルモセーラ)以来の重賞2勝目。1馬身1/4差の2着は直線で力強く脚を伸ばした11番人気の
サドンストーム、さらに首差の3着が好位追走の15番人気
サカジロロイヤル。1番人気の
レッドオーヴァルは発馬がひと息で9着に沈んだ。
快速馬
アンバルブライベンが堂々の押し切りを決めた。「譲る気はなかったですね。この形で結果を残してきたので」と
田中健。迷いはなかった。注文通りにハナに立つと、直線では二枚腰を発揮。「これまで強い相手と戦ってきた分、頑張れた。成長していますね」と地力強化を実感する。
来年は
高松宮記念(3月29日・中京、芝1200m)が目標。91年に当時は芝2000mだった
京阪杯を名牝
イクノディクタスで制している福島師は「GIの前に1度使いたい」と力を込める。11年には
ロードカナロアが重賞初Vを決めた電撃戦を制した5歳馬が、自慢のスピードにさらに磨きをかけていく。
提供:デイリースポーツ