今年こそ-。そんな熱い思いを四肢に通わせ、重いウッドチップを力いっぱい飛ばしていく。前身のJCダートで2年連続3着。あと一歩のところで涙をのんできた
ホッコータルマエにとって、秋のダート王決定戦は、特別な場所だ。
幸を背に栗東坂路。前半は抑えを利かせ、想定通りラスト1Fに力を集約しての4F55秒1-40秒0-12秒8。上がりを鋭くまとめて併せた
ホッコータフネス(3歳500万下)に1馬身先着して見せた。「この秋、帰厩してから一番の反応でした。使って上向いているのは、確かだと思います」と鞍上は振り返った。休み明け初戦の
JBCクラシック(4着)を使っての上昇度は、想像以上と考えていい。
管理する西浦師も「1週前にしっかりとやっていますからね。ここを目標にうまく調整できましたし、使うたびに調子を上げてくる馬なので」と上積みの大きさを実感する。さらに「結果は4着だった前走ですが、自分で動いて勝ちに行く競馬をしていましたから、あらためてスゴイと感じました」と続けた。
積み上げてきた重賞タイトルはここまで9個。中央GI初制覇へ、タルマエが加速する。
提供:デイリースポーツ