開門時間の4日午前6時半過ぎ、中京競馬場ダートに姿を見せた
インペラティヴはアメリア調教助手を背に中京の砂の感触を確かめるように歩を進めていった。既に本国で強い追い切りを消化しており、派手なアクションは必要ない。あくまでも体をほぐす程度の調整。ただ、小雨の中でも光る毛ヅヤと気合乗りには状態の良さが、前肢の軟らかさに素質の片りんが伝わった。
ダグ1200mからキャンター2100mの運動を見届けたパパプロドロモー師は「
リラックスした状態を維持しながら調整してくれ、と指示を出しました。手前をきっちりと変えていたし、直線の坂もスムーズにこなしていた。動きには非常に満足しています」と目を細めた
「アメリカはゲートが開いた瞬間からス
プリントのような競馬だが、日本は構えていくレースが多い。ゆったり進めるレースが合う馬なのでここに来たんだ」との参戦理由を口にした。「あまり位置取りが後ろにならないよう、いつもより前めの位置につけたい」と作戦も披露した。
03年の
フリートストリートダンサーの勝利以降、苦戦が続く外国馬の挑戦。だが、
インペラティヴは日本への適性を踏まえた上でのチャンレジだ。そこに名手デザーモの手腕が加わる。枠順については「内側がいい」とトレーナーが話していたことから、最内枠はプラスに働きそうだ。不気味な存在なのは言うまでもない。
提供:デイリースポーツ