今年、アドマイヤラクティで初GI制覇を海外で飾った梅田智厩舎。今週、レッツゴードンキで国内初GI制覇を狙う。

「はじめは能力だけで走っていたが、最近は競馬がわかるようになり気持ちが入ってきた。でも、あまり気合が入りすぎてはいけないので抑制するために今週の追い切りではトライアビットという特殊なリングバミを使います。効果がみられるようなら競馬でも使おうと思います」と鹿戸助手。

　リングハミはその名のとおりリング状のハミと枝のようにおさえる真っ直ぐの棒状の部分で構成されている。このトライアビットは枝部分がないもので、その分、馬へのあたりがやわらかいといわれている。

「アドマイヤラクティでオーストラリアに遠征したとき、馬具屋さんから紹介されました。ラクティでの縁がなければ、うちの厩舎にはまだ導入されなかったかもしれませんね。」(鹿戸助手)

　気持ちも入ってきているが、体が一走ごとにたくましくなっている。
「普段で466キロです。前走は東京への遠征だったにもかかわらずプラス4の458キロ。今度は長距離輸送もないですし、若干増えるくらいで出走できそうですね」と担当の寺田厩務員。

　カイバもひじょうによく食べている。よりパワフルになった彼女を御すために新馬具・トライアビットの効果がどうでるか、注目したい。
(取材・文：花岡貴子)