12月14日(日)に阪神競馬場で行われる阪神JF(GI・2歳OP・牝馬限定・芝1600m)に出走予定の
ココロノアイ(牝2・美浦・
尾関知人厩舎)について、尾関調教師に取材した。
「前走の
アルテミスS(GIII・芝1600m・1着)は、それまでのレースの中でも1番遅いスタートでしたが、さほどペースも速くはなかったので、途中から動いていったのが勝因だったと思います。あの競馬で最後凌ぎ切ったのは、この馬の持つ類まれなスタミナがあったからでしょうし、能力の高さを感じました。ただ前走は能力を感じるとともに、課題も残るという結果でもありました。まあジョッキーもテン乗りでしたし、行かせるとガンと行ってしまいましたが、途中でうまく収まってくれましたし、前走はあれで良かったのだと思っています。
前回はある程度勝負をかけてビシッと追い切ったのですが、その分、パドックでは気合いが入っていましたね。今回の追い切りの流れとしては、2走前の感じでやりました。先週しっかりと併せ馬でやっていますので、今日(12/10)は5ハロン、15秒くらいで入れれば良かったのですが、そこで速くすると掛かりそうという感触が乗り手にはあったのでしょうね。それでも終いは気持ち良く伸ばせましたので、良かったと思います。1週前が、折り合いもついて課題がないというくらい良い追い切りでしたから、今週は攻め馬というより守り馬でしたね(笑)。
今回ももちろん結果を出したいですが、無事にこのレースを走って、来年はクラシックロードに乗せられるようにしたいですし、先がまだある馬ですから長い目で見ていきたいです。輸送をいつにするかは、検討中です。ちょうど選挙とぶつかりましたし、早めに阪神に入厩させてうるさくてイレ込むことも考えられるので、担当者とも相談して金曜日に運ぶか、土曜日に運ぶかを決めたいと思います」(取材・写真:佐々木祥恵)