ディープインパクト産駒の素質馬
ショウナンアデラがGIVへチャレンジだ。
美浦坂路での最終リハは、僚馬
ダブルミッション(3歳500万下)を4Fで4馬身追いかける格好でスタート。ラスト1Fで馬体を併せ、馬なりのまま最後は半馬身差先着。時計は4F54秒3-40秒0-13秒1を記録した。この日の坂路は時計が出やすい馬場だったが、切れのある動きも目を引いた。
騎乗した蛯名は「きょうの坂路は走りやすい馬場だったが、しっかりと負荷はかかっていた。時計的にも十分でしょう」と高く評価し、一戦ごとに体調がアップしていることを実感する。二ノ宮師も「前の馬を見ながら、鞍上が合図した時にスッと動けていた。予定通りのケイコができたね」と声を弾ませた。
デビュー戦こそ2着だったが、続く未勝利-からまつ賞と連勝。ともに好位から抜け出す、センスのあるレース内容だった。「ここ2戦は、一杯の追い切りをやって使った訳ではないからね」と指揮官は振り返る。まだ全体的に弱いところがあり、追い切りは坂路で馬なり中心にやってきた。それでこれだけのパフォーマンス。「中身が優秀なんでしょうね。エンジンの良さが出ている」と分析。未完成の部分はあるが、素質の高さでは世代トップクラスのものだ。
父ディープインパクトは、目下種牡馬リーディングを独走中。7日現在で215勝を挙げ、2位
キングカメハメハに31勝差をつけている。2歳戦限定でも31勝を挙げてトップ。GIは
桜花賞の
ハープスター、
天皇賞・秋の
スピルバーグなど7勝の大活躍だ。偉大な父の遺伝子を受け継いだ天才少女が、3連勝で2歳牝馬の頂点へと駆け上がる。
提供:デイリースポーツ