11日、
東京大賞典(12月29日・
大井競馬場・ダート2000m)に米国馬1頭が参戦の意思を表明した。海外馬の出走は同競走史上初となる。
複数の米国馬が予備登録後、選定され出走を決定したのが
ソイフェット(
Soi Phet セン6歳、米国・パウエル厩舎)。昨年、現オーナー陣営に購入されると、オーナーたちの期待に応えるかのように4連勝。勢いに乗って臨んだ
オーサムアゲインS(GI・サンタ
アニタ、ダ1800m)では、後に
BCクラシックを優勝するムーチョ
マッチョマンに続く3着に入線。実力の一端を見せた。今年9月のロスアラミートス・マイルでは、コースレコードを更新して優勝するなど、スピードのある競馬を見せている。
「普段はおとなしい
ジェントルな馬だが、輸送に強く、レースでは闘争心の塊」とパウエル調教師が語るように、長距離輸送は問題ない。また、「今回の出走ならびに遠征を成功させることに対して、私たちは大きな希望を持っておりますし、またこの機会がサンタ
アニタ競馬場・
大井競馬場間の交流において新たなきっかけになることを願っています」と、強い出走意欲をもっている。
東京大賞典は、2011年に国際GIに格付けされてから3回施行されているが、第60回となる今年、初めて
JRA馬・NAR馬と米国馬が激突。
地方競馬史に大きな足跡が刻まれることになりそうだ。