輝きを取り戻した。「第65回チャレンジC・GIII」(芝1800m)は13日、阪神11Rに12頭で争われ、5番人気の3歳馬
トーセンスターダム(栗東・池江)が鮮やかに差し切りV。クラシック候補に挙げられた素質馬が2つ目の重賞タイトルを獲得した。無傷の6連勝を狙った1番人気の
エイシンヒカリ(9着)が主導権を握り、前半5F通過が58秒8。やや速めの流れを後方2番手でじっくり構えて、直線で外めに持ち出すと、久々に本来の末脚を発揮。
武豊の左ステッキに呼応して脚を伸ばし、ゴール前で計ったように抜け出した。勝ちタイムは1分45秒9。写真判定の末、勝ち馬から首差の2着は同着に。インから伸びた9番人気の伏兵
デウスウルトと、中団から差を詰めた2番人気の
フルーキーが分け合った。
「うれしいですね。道中はいい感じでしたし、馬場状態のいい外に出せた」。
武豊は会心のエスコートに胸を張った。
クラシック3戦はいずれも人気の一角に推されたが、ダービー(16着)で内ラチに激突して失速するなど、思うように結果が出せなかった。今回は
菊花賞(8着)からひと息入れての再スタート。兼武助手は「腰の感じも良くなってきていた」と指摘する。
今後のローテは未定。始動は年明けが有力視される。「ようやくこの馬らしいレースができました。もともと能力の高い馬。これをきっかけに来年、活躍できるようになるといいですね」と
武豊も飛躍を期待している。
提供:デイリースポーツ