国内最強を証明する戦いを4日後に控え、最終デモでは“静”の姿勢を貫いた。
エピファネイアは栗東CWを単走。道中は新コンビを組む川田がしっかりと手綱を絞り、直線を向いてもほとんど手は動かない。大きなス
トライドはそのままに、最後まで我慢の利いた走りでフィニッシュした。タイムは6F80秒8-37秒3-12秒4。「落ち着いていたし、
リラックスして走ってくれました」。激しい気性を難なく封じ込み、意のままにコントロールした鞍上が満足げにほほ笑んだ。
ジャパンCでは行きたがるそぶりを見せながらも、スミヨンの巧みな手綱さばきで好位をキープし、4馬身差の圧勝劇を演じた。前走を振り返った角居師は「すごい馬だと改めて思いました。折り合いに問題のある子ですが、しっかりと抑えて走れていたと思います」と高いパフォーマンスに舌を巻く。
器用さが問われる中山の舞台について、トレーナーからは「走るのか走らないのか分からない。エピファには合いにくいコースかも」と弱気なコメントも飛び出したが、
父シンボリクリスエスは02、03年の覇者で、自身も昨年の
皐月賞2着馬。克服は可能だろう。GI馬10頭が顔をそろえた暮れの頂上決戦。勝てば、
年度代表馬争いでも一歩リードするに違いない。
提供:デイリースポーツ