12月28日(日)に中山競馬場で行われる
ホープフルS(GII・2歳OP・芝2000m)に出走予定の美浦所属各馬について、関係者に取材した。
ソールインパクト(牡2)と
エニグマバリエート(牡2)について、
戸田博文調教師。
「今週(12/24)は、ウッドチップコースで2頭で併せ馬で追い切りました。2頭とも良い感じでしたし、馬場の悪い所に入ったわりには、しっかり動けていました。
ソールインパクトは、前走の
東スポ杯2歳S(GIII・芝1800m・3着)で賞金を加算できなかったのは残念でしたが、良い所は見せてくれました。今回は実績的にも胸を張って臨めますね。
エグニマバリエートは、新馬(芝1800m・5着)、未勝利(芝2000m・1着)と距離もこなせていましたし、長めの距離のレースは良いのではなかと思います。
2頭ともまだ発展途上ですし、来年に向けて良い競馬をしてほしいですね」
タンタアレグリア(牡2)について、
国枝栄調教師。
「
ゼンノロブロイ産駒で真面目に走らないところもありますが、それが良い意味で長めの距離を走る方に向いていると思います。先週
朝日杯FS(GI)を勝った
ダノンプラチナ(牡2)と同じくらいに評価をしていて、能力的にも期待している馬ですし、ここで良い結果が出るように頑張ってほしいですね」
コメート(牡2・美浦・
土田稔厩舎)について、
嘉藤貴行騎手。
「前走の
きんもくせい特別(500万・芝1800m・1着)はスローペースでしたが、2番手で折り合いがつきましたし、良い内容の競馬ができました。今週(12/24)は単走でしたが、他の厩舎の馬と併せるような形になりました。ただそれがかえって良かったように思います。距離が延びても問題ないですし、状態も良いので不安点はありません。デビュー前から素質を感じていましたし、重賞でも楽しみにしています」
マイネルシュバリエ(牡2・美浦・和田正道厩舎)について、
柴田大知騎手。
「前走(
東スポ杯2歳S・12着)の敗因ははっきりわからないですが、良いモノを持っている馬ですし、今週(12/24)の調教での感触は良かったです。中山コースの小回り、右回りも合っていますし、時計のかかるような馬場も合っています。巻き返しを期待したいですね」
ブラックバゴ(牡2)について、
斎藤誠調教師。
「前走(未勝利・芝1800m)を勝ってから、在厩のまま調整していますが、順調です。今週(12/24)は馬場がボコボコしている時に坂路で追い切りましたが、荒れ馬場でしっかり負荷もかかっていましたし、良い感じだったと思います。馬格もありますし、クラッシックを狙えればと考えています。持久力のタイプかなと思っていましたので、新馬(芝1800m・2着)で終い33秒2、未勝利で34秒2の脚を使えるのは驚きました。中山も合いそうですし、その脚を使えれば良いですね。ここは来年への試金石と考えています」
(取材・写真:佐々木祥恵)