12月29日(月)に
大井競馬場で行われる第60回
東京大賞典(GI・ダ2000m)に出走する
ロイヤルクレスト(牡6・美浦・
鈴木伸尋厩舎)について、関係者に取材した。
鈴木調教師。
「前走の
武蔵野S(GIII・ダ1600m・12着)は、休み明けのせいか気持ちが入り過ぎていて、調教の時から乗り手の指示に従わない面がありました。元々右に行く癖があるので、大外枠も影響しましたね。今回は調教でも助手の言うことを良くきいて、良い時の状態に戻っています。前走のように左回りのコースの時は、右に行くので壁がほしいですが、大井は右回りなのでレースはしやすいでしょう。
大井は3、4コーナーで前にいた方が良いコースですし、そういう競馬も合っていると思います。もしハナを切れなくても、函館で連勝した時のように、途中から先頭に立つ競馬をしてほしいです。雨予報ですし、5番と良い枠が当たりましたから、できればハナに行きたいですね」
担当の佐藤辰雄厩務員。
「普段は全く手がかからなくて、本当に大人しいです。ベタベタ甘えてくるというわけではないですけど、怒っているのを見たことがないですね。甘噛みもしないですよ。厩舎周りの運動でものんびりしていますが、調教やレースでは一生懸命走ってくれます。ただ、自分の形のレースができないとダメなんですよね。普段大人しいので、周りからはなぜああいうレースしかできないのかとよく言われます。
今回はGI馬など強い馬が出てきますから、そのメンバーとどういう競馬ができるかと言ったところです。速い時計もありますし、自分の競馬ができればそれなりに対応できるのではと思っていますけどね。できれば逃げてほしいです」
(取材・写真:佐々木祥恵)