今年から重賞に格上げとなった「第31回
ホープフルS・GII」(芝2000m)は28日、中山9Rに17頭で争われ、2番人気の
シャイニングレイ(栗東・高野)が力強く抜け出して完勝。新馬勝ちからの連勝を飾り、来春のクラシック戦線に名乗りを上げた。道中は先行3頭を見ながら好位の外めを追走。手応え十分に直線に向くと、前を行く各馬をあっさりとらえてディープ産駒らしい切れ味を存分に発揮した。勝ちタイムは2分1秒9。1馬身1/4差の2着は3番手から粘り込んだ8番人気の
コメート、さらに鼻差の3着には狭い最内を割って追い込んだ9番人気の
ブラックバゴが入った。なお、1番人気の
ダノンメジャーは後方で伸びを欠き、9着に終わった。
今回は初コースに加えメンバーも大幅強化。厳しい条件を難なくクリアし、完勝劇を演じた。川田は「これだけのメンバーを相手に、これだけのレースをしてくれたからね」とパートナーをたたえた。
好位で上手に立ち回り、レースセンスの良さを示した。「能力が高いのは分かっていたが、それを出し切れるかどうかが問題だった」と高野師は振り返る。結果的にそれは杞憂(きゆう)に終わった。「精神的に強い馬。おどおどせず、どっしりとした感じで、安心して見ていられた」と指揮官は会心の勝利に笑みを浮かべる。
今後については「どこか
トライアルを使って
皐月賞(4月19日・中山、芝2000m)に向かう予定です」。
皐月賞と同じ舞台で鮮やかな重賞Vを決め、クラシックの有力候補に名乗りを上げた。
提供:デイリースポーツ