「第60回
東京大賞典・交流GI」(ダート2000m)は29日、大井10Rに16頭で争われ、1番人気の
ホッコータルマエ(栗東・西浦)がV。
チャンピオンズCに続くGI連勝で王者の貫禄を見せつけた。勝ちタイムは2分3秒0。2着から1馬身半差の3着には船橋の
サミットストーン(8番人気)が入り、地方馬の意地を見せた。
これぞ横綱相撲だ。
コパノリッキーがハナを主張すると先に行かせて控える。米国馬の
ソイフェットが来ても、向正面で
ロイヤルクレストが猛烈にまくっても、まったく慌てない。4角で外からコパノに接近。幸が
ゴーサインを出すとアッサリとかわし、4馬身差をつけてフィニッシュした。
幸は「前走を使ってさらに良化。逃げも考えましたがコパノが行ったので控えました。あの馬を負かせばという競馬でした。直線は抜け出すのが早過ぎたかと思ったくらい。本当にテン、中よし、しまいよしの馬です。平均的にレベルが高い」とパートナーをたたえた。
これでGI7勝目。
ヴァーミリアンが持つGI9勝の日本記録まで、あと2勝に迫った。鞍上は「それを越える力がある馬だと思っています」との可能性を信じて疑わない。
来年の大目標は
ドバイWC。今年は最下位の16着に敗れたが、西浦師は「このままでは終われない。完成型ではなく成長過程だと思う。レースに対して前向きさが出て、走るのを楽しみにしている。きょうは最後まで一生懸命走った。まだまだ挑戦者であり続けたい」と再挑戦へ闘志を燃やした。
今後は
川崎記念(1月28日・川崎、ダート2100m)、
フェブラリーS(2月22日・東京、ダート1600m)からドバイ遠征の予定。今のタルマエには、可能性に満ちた未来が待っている。
提供:デイリースポーツ