ホープフルSで、3、4着の
ブラックバゴと
ソールインパクト、2連勝中の
タケルラムセスなど、今日(1/15)追い切った美浦所属馬について、関係者に取材した。
ブラックバゴ(牡3・美浦・
斎藤誠)について、斎藤調教師。
「未勝利戦を勝った後は、
ホープフルS(3着)を目標にして調整しましたが、うまく仕上がっていたと思います。ただ前が塞がったり、窮屈になる場面がありながらの3着ですし、力はあると思います。レース後に放牧に出す予定でしたが、調子が良いので
京成杯に出走させることにしました。速い脚を使えるタイプだとは思っていなかったのですが、1、2戦目は広いコースで速い脚が使えましたし、前走は中山のト
リッキーなコースであのような競馬ができて、1戦ごとに新しいことが見えてくる馬です。
先週追い切りで騎乗した蛯名騎手も好感触を掴んでくれていたようですし、乗りやすくて注文がつかない馬です。前走でト
リッキーなコースもこなしてくれたように、器用さもありますね。今後大きなところを狙っていける馬だと思っていますので、先を考えてもここは大事な一戦になるでしょう」
ソールインパクト(牡・美浦・
戸田博文)について、戸田調教師。
「前走の
ホープフルS(4着)はゆるめたわけではないのですが、プラス10キロと体が増えていました。ただ見た目に太目感はなかったですし、走れていますので、太いというよりも成長途上なのだと思います。競馬は上手なのですが、前走のように脚を余したりなど、そのあたりにまだ子供っぽさがありますが、経験を積みながら良くなっていくと思いますし、ここ2戦は素質の片鱗を見せてくれています。これからもしっかり育てていきたいですね。
前走から実質中2週と間隔もあいていませんし、今日は無理せず調整程度の追い切りでした。気持ちだけ整えるという感じでしたが、良い動きでしたね。
テンションが上がり過ぎないかが心配でしたが、落ち着いていますし、飼い葉もしっかり食べていて良い状態です。どの陣営も考えていることは同じだと思いますけど、今後のためにもここで賞金を加算しておきたいので、頑張ってほしいですね」
タケルラムセス(牡3・美浦・
田村康仁)について、田村調教師。
「新馬、特別(
寒竹賞)2連勝ですが、どちらもこちらの予想以上の結果を出してくれています。前走は後方からの競馬になりましたが、その状況で34秒8とメンバー中最速の上がりでしたし、あの勝ち方は評価できると思います。特に4コーナーでスピードに乗った時にも、ジョッキーの指示にちゃんと従って良いポジションで回って来れたところが、この馬の賢さであり、センスの良さだと感じました。
今日の追い切りはあまりやらないようにという指示でしたから、併せた馬に遅れましたが、状態は本当に良いです。今後のローテーションを楽にするためにも、ここで勝つか2着に入って賞金を加算したいと思いますし、良い結果を期待しています」
イーデンホール(牡3・美浦・大久保洋吉)について、
吉田豊騎手。
「前走(500万下・1着)は、スムーズに運べて終いもよく伸びてくれました。以前は掛かったり、砂を被ると嫌がる面がありましたが、1戦ごとにレースがうまくなってきました。今の時期はダートのオープンクラスのレースが少ないので、芝適性を試す意味もあってここを使うのだろうと思います。今回は2000mと距離が延びますので、折り合いに気をつけないといけませんが、脚を溜められれば、良い脚を使ってくれます。ダートで使っているような終いの脚を、芝の速い馬場で使えるかどうかですね」
ブライトバローズ(牡3・美浦・
堀宣行)について、橋本篤典調教助手。
「前走(
寒竹賞・5着)は、勝負どころで進路があいたので、インに入るのは当然だとは思いますが、直線で少し進路が狭くなってしまい、他馬に寄られて戦意を失ってしまったようです。力を出し切らずに終わった感じがしますね。中1週になりますが、引き続き状態は良いので、改めて期待しています」(取材・写真:佐々木祥恵)