2月末日に引退を控えている大久保洋吉調教師が管理する
ショウナンラグーンをはじめ、美浦所属各馬について、関係者に話を聞いた。
ショウナンラグーン(牡4・美浦・大久保洋吉)について、大久保調教師。
「太くなりやすいというのもあり、前走の
万葉S(4着)は結果として重かったのかもしれません。ペースが遅くて展開にも左右されましたし、うまく立ち回らないと難しいですね。今週(1/21)は終いの時計が速かったように、気持ち強めにやりましたが、動きは十分に満足できるものでした。
トモが緩くて、スタートしてからスッといけない面がありますが、トモの緩さが解消してくればもっと競馬も良くなると思います。気性的にガツッと行くタイプではないので、折り合いは心配はありません。だから長距離が良いのだと思いますけど。中山の2200mは、少し距離が足りないかなという気はしますが、走れると思います。調教師は、おもしろいことも多いですけど、ストレスも大きい仕事でしたから、やっと楽になれるかなという気持ちもありますね。この次は、
ダイヤモンドS(2/21)を使いたいとも考えています。自分にとって最後の重賞になるでしょうね」
ダークシャドウ(牡8・美浦・
堀宣行)について、橋本篤典調教助手。
「前走の
金鯱賞(6着)は後方からの極端な競馬でしたが、終いの脚は使っていました。今回は1頭抜けている馬がいますが、その他は前走とそう大差ないメンバーだと思いますし、流れに1つでチャンスはあると思います。今週(1/22)の追い切りは終い気合いをつけるメニューでしたが、動きも良く状態は良さそうですね」
ミトラ(セン7・美浦・
萩原清)について、萩原調教師。
「中間も順調です。追い切りは時計的にも予定通りでしたし、動きも良かったです。馬体重も含めて、前走の
福島記念(1着)から変わりなくきています。精神面が良くなってきたのと、ノドの不安がなくなって、成績が安定してきました。前走の内容から、更に距離が延びても大丈夫でしょう。
ゴールドシップ相手にどんな競馬をしてくれるか楽しみです」
マイネルフロスト(牡4・美浦・
高木登厩舎)について、高木調教師。
「久々のレースは本来の動きと比べると今ひとつという馬ですし、前走の
中山金杯(6着)もそのような感じでしたね。1度使って動きに素軽さが出てきました。先週は松岡騎手に乗ってもらって確認してもらいましたが、ジョッキーも1度使って全然違うと言っていました。今週(1/21)は終いの反応を確認する程度でしたが、動きも状態も前走より良くなっています。今は折り合いもつきますし、競馬が上手な馬なので、中山の2200mもこなしてくれるでしょう。相手が揃っていますが、斤量差もありますから、食らいついていけたら良いですね」(取材・写真:佐々木祥恵)