鋭い伸びに完全復活の兆しが見えた。美浦Pに登場した
ダークシャドウ。活気に満ちた栗毛の8歳馬がはじけたのは残り200mだ。気合をつけると、迫力満点のス
トライドで4F52秒4-37秒8-11秒4をマークした。ラスト1FはP主体の追い切りに変更した昨秋以降で最速。数字、動きともに申し分ない。
「いい動き。状態は良さそうですね」と橋本助手は好
ジャッジを与える。11年
毎日王冠以来、勝利から遠ざかっているが、その後も重賞戦線で奮闘してきた。前走の
金鯱賞(6着)も出走メンバー2位の上がり3F34秒7を計時。「しまいは脚を使っていた。全体のメンバー的には前走と大差ないから」とGIIならまだまだ好勝負可能とにらむ。
鞍上は頼りになる
ベリー。過去、中山の芝重賞は[4・3・0・7]で、勝率28.6%、連対率50%と驚異的な数字をマークしている。
AJCCは(1)(2)着と2年連続で連対中。今年も
中山金杯を制するなど、勝負強さは相変わらずだ。
今回は昨年の
天皇賞・秋(10着)以来となる騎乗。「年齢的にもう少し長い距離を試したいと思っていた」と距離延長に歓迎の姿勢を示した。
ゴールドシップの“1強”ムードが漂う今年の
AJCC。だが調子を上げてきた古豪と愛国の名手は、決してVを諦めていない。
提供:デイリースポーツ