持ち味をいかんなく発揮して逃げ切った。「第50回
京都牝馬S・GIII」(芝1600m)は24日、京都11Rに18頭で争われ、内田博との初コンビで挑んだ9番人気
ケイアイエレガント(美浦・尾形充)がまんまと逃げ切り波乱を演出。重賞2勝目を挙げた。前半3F通過はマイル重賞としては遅い35秒4。道中でしっかり息が入ったことで、直線でも粘り腰を発揮し、伸びあぐねる有力馬を尻目に押し切った。勝ちタイムは1分33秒9。内から鋭く伸びた15番人気の伏兵
ゴールデンナンバーが首差の2着。さらに3/4馬身差の3着には8番人気の
パワースポットが入り、関東馬が上位を独占。3連単は286万馬券の大荒れとなった。なお、1番人気の
ウリウリは伸び切れず5着。外めを回る形もこたえて、直線半ばで脚色が鈍った。
巧みな手綱さばきでVへエスコートした内田博は「主張する馬がいなかったのでハナへ。いいリズムで運べた。直線平たんなので、早めに吹かしても我慢できると思った。最後まで頑張ってくれたね」と誇らしげな笑みを浮かべた。
賞金を加算したことで今後の進路も見えてきた。中山競馬場の場内モニターで愛馬の激走を見届けた尾形充師は「結果が出なければオープン特別回りも考えていたが、
ヴィクトリアマイル(5月17日・東京、芝1600m)を目指さないわけにはいかない」と高らかにGI獲りを宣言。昨年6着に敗れた舞台でリベンジを果たす構えだ。
提供:デイリースポーツ