GI馬
マイネルホウオウが1年8カ月ぶりに復帰する。一昨年の
NHKマイルCを制覇。
日本ダービーで15着に敗れた後、秋は
毎日王冠から始動予定だった。本格調教を開始したところに左前浅屈腱炎を発症。全治9カ月の診断を下された。
屈腱炎は完治が難しい厄介な病気だ。しかも損傷度は20%を超え、軽度の部類ではなかった。幹細胞移植手術は行わず、自然治癒を選んだ。だが、予想以上に回復は遅れた。
畠山吉師は「見た感じ腫れはなかったが、
エコー検査をしても患部がなかなかきれいにならない。乗り出しがどんどん遅れました。昨秋から調教ピッチを上げて年末に帰厩。後肢に疲れが出て
ニューイヤーSは回避したが、一過性で済んだからホッとしました」と経緯を語る。
今、体は540キロほどあるという。休養前が488キロ。成長分を考えても明らかに太く、時季的にも絞りきれない。それでも28日の1週前追い切りは、美浦坂路で4F56秒0をマーク。この数字は当日、2番目に速いタイムだ。
指揮官は「何しろ重い病気を患った馬だし、慎重に調整しています。まずは無事に持って行くこと」と言葉を選びながら話す。伝説上の鳥、鳳凰が不死鳥のごとく、よみがえることができるか注目だ。
提供:デイリースポーツ