共同通信杯(GIII・芝1800m)に出走予定の美浦所属各馬について、関係者に取材した。
アヴニールマルシェ(牡3・美浦・
藤沢和雄)について、藤沢調教師。
「前走の
東スポ杯2歳S(2着)は内枠からうまくスタートができて、内容も良かったですね。ただ強い馬がいて勝つことができず、残念な競馬でした。レース後は放牧に出し、戻ってきたのは1か月ほど前です。調教では古馬と何度か併せていて、良い動きを見せてくれています。今日(2/11)も時計は速くないですけど、予定通りゴール前で併せることができましたし、体調も良さそうです。東京はこれまで2回走っていますし、休養明けも頑張ってくれますから、今回も力を発揮してほしいですね」
ソールインパクト(牡3・美浦・
戸田博文)について、戸田調教師。
「まだ子供っぽいところがあり、どうしても1頭になるとフワッとしますので、今日(2/11)はパターンを変えて、1頭でも集中できるように単走で追い切りました。まだ粗削りなところがあって、前走の
京成杯(4着)も直線で少し寄れていました。上がりの時計が勝ち馬と一緒で、2、3着馬よりは速かったわけですから、やはり寄れた分が影響しているのだと思います。ただ以前よりも単走でもまっすぐ走れるようになってきましたよ。今回は内田(博)騎手に乗り替わりますが、馬を遊ばせないでビッシリ追ってくれますので、この馬には良いかもしれません。今回はメンバーが強くなりますけど、東京もそれなりに実績がありますし、同じレースで走った馬もいますので、スムーズな競馬ができれば、さほどヒケは取らないでしょう」
コスモナインボール(牡3・美浦・
和田雄二)について、和田調教師。
「先週追っているので、今週はサラッとやりました。ここ2戦は右回りの競馬でしたが、左回りに戻る今回、右回りが敗因かどうかはっきりわかるのではないでしょうか。ガンガン行く馬がいる方が競馬はしやすいですね。(柴田)大知が1番良くわかっているので、あとはジョッキーに任せたいと思います」
シゲルケンカヤマ(牡3・美浦・
和田雄二)について、和田調教師。
「1度使った分の上積みはありそうですけど、もう少し使っていった方が良くなると思います。あとはこのメンバーに入ってどれだけやれるかでしょう」
ミュゼエイリアン(牡3・美浦・
黒岩陽一)について、黒岩調教師。
「前走の
葉牡丹賞(6着)は気負っていて、出したら掛かってしまいました。ただ前に行けたということで、レースに幅が出ましたし、悲観はしていません。前走後、放牧を挟んで良い意味でゆとりが出てきました。以前より全体的に幅も出ましたし、迫力も出てきました。今日(2/11)の追い切りは外を回して仕掛けを遅らせた分、良い脚を使えました。スタートはあてにしづらい面はありますが、本来はコントロールしやすい馬ですし、良いポジションで運べればと思います」
マイネルサクセサー(牡3・美浦・畠山重則)について、柴山雄一騎手。
「前走の
札幌2歳S(11着)は、3コーナー過ぎから手応えがわるくなり、4コーナーでは走る気をなくしていました。レース中に負った左前脚の外傷の影響があったのだと思います。その後、休養していましたが、今回は休み明けになる分、どのくらい息が持つかでしょうね。ただ先週よりは走る気になっています。あとは強いメンバーでどうかといったところでしょう」
※なお注目の
ドゥラメンテ(牡3・美浦・
堀宣行)は、坂路で軽めの追い切りを行っているが、この後の様子と状態を見て、出否の判断をする予定。(取材・写真:佐々木祥恵)