負けても存在感を示す。それがスターホースだ。後方2番手から、
キズナは直線で猛然と追い込む。結果的に鼻、首差の3着に敗れたが、メンバー最速の上がり3F33秒3の末脚にダービー馬の貫禄がにじんでいた。「差し切れそうだったが、最後の7、80mぐらいで少し鈍った。結果を出さないといけない馬。残念だけど、骨折明けでもあったので」と
武豊は悔しがる。
「無事に走れて良かった」。昨春の天皇賞4着以来、287日ぶりの実戦を終え、佐々木師はホッとした様子。馬体重の22キロ増に「これ以上は絞れない」と納得の表情を見せると、「次の
大阪杯(4月5日・阪神、芝2000m)で、昨年と同じようにいい勝ち方ができるんじゃないかな」と前を向いた。
秋には
凱旋門賞・仏GIへの再挑戦をにらむ。「さすがと思うところがありましたから。これから勝ち続けていきたい」。主戦は復活へ手応えをつかんでいた。
提供:デイリースポーツ