15年度新規騎手・調教師への免許交付式が16日、
JRA六本木事務所で行われた。3月1日から新たな人生をスタートさせる6騎手、6調教師はその後の記者会見に臨み、晴れやかな表情で抱負や目標などを語った。
JRA所属となる外国人騎手2人も免許を手にし、日本語で会見に臨んだ。5日の騎手試験合格発表を香港で聞いた
M.デムーロは、ひしひしと実感が湧いたようだ。「免許、バッジをもらった時はドキドキした。ものすごくうれしい。日本の競馬は世界一。ずっと乗れることはハッピーです」と心底からの笑顔を振りまいた。
母国イ
タリアは近年、競馬産業が衰退の一途をたどっている。12年にイギリスで騎手免許を取得したが不振に終わった。翌13年はフランスに本拠を移したが、ここでも成績は上がらず、昨年は本国の免許を再取得し、実質的には香港を主戦場としていた。
JRA騎手となって流浪の生活から解放され、日本の競馬に集中できる。「家族はすごく喜んでいます。まず
桜花賞を勝ちたい」と、4月に来日する家族へ、まだ勝っていないタイトルをプレゼントすることを最初の目標に挙げた。
一方、ルメールは「上手に話すのには時間がかかるが、一生懸命勉強します。今年の目標は150勝。高い
モチベーションを維持しなくては。ファンをハッピーにしたいし、日本馬で母国の
凱旋門賞を勝つのが夢」と目を輝かせていた。
提供:デイリースポーツ