トップクラスの壁に苦しむ
インカンテーションだが、「スムーズな競馬ができていない」と羽月師が言うように、近走は出遅れや落鉄など不運が続いている。昨秋のレースぶりからもGIで上位を争える実力の持ち主。スムーズな競馬ができれば巻き返しは可能だ。栗東CWの1週前追い切りは、躍動感のある走りで6F79秒8-13秒7(一杯)。僚馬を0秒8追走する形から追い比べで首差先着と状態は良好だ。「コースでしっかりと負荷をかけました。やるべきことはできているし、ここまでの調整は順調です」。ここ2走の悔しさを胸に、大舞台での反撃をもくろむ。
決め手は優にGI級の
ワイドバッハ。1週前追い切りは栗東坂路で4F56秒4-13秒1(一杯)を計時。併せ馬で3馬身遅れてしまったものの、実戦タイプだけに不安はない。今回は昨秋に重賞初Vを飾った舞台。「しまいを生かす競馬しかできないので、ここも流れが向くかどうかに尽きる」と庄野師は展開面をポイントに挙げるが、「最近はスタートが安定しているので、崩れずに走ってくれる。距離も千四よりもマイルの方が追走はしやすいと思う」と距離延長を歓迎する。自分の競馬に徹してゴール前での大逆転を描く。
提供:デイリースポーツ