2015年のGI第1弾「第32回
フェブラリーS・GI」(ダート1600m)は22日、東京11Rに16頭で争われ、1番人気の
コパノリッキー(栗東・村山)が1分36秒3のタイムで史上初の連覇を達成した。12番人気
コーリンベリー(10着)が出遅れて、14番人気
アドマイヤロイヤル(12着)が積極的にハナに立つ展開となったが、2番手から直線で堂々と抜け出した。半馬身差の2着は5番人気の
インカンテーション、さらに3/4馬身差の3着には3番人気の
ベストウォーリアが入った。
単勝272.1倍の最低16番人気で大金星を挙げてから1年、主役として帰ってきた
コパノリッキーが今年も頂点に立った。13年
マイルCS(
トーセンラー)以来、1年3カ月ぶりの
JRA・GI制覇に、
武豊は「ホッとしました。1番人気でしたからね。昨年は中央GIを勝てなかったし、今年こそはと思っていました」と白い歯をこぼした。
冷静な判断で勝利へ導いた。
コーリンベリーがまさかの出遅れ。決して好スタートではなかったが、慌てずに本来の先行策に持ち込んだ。「いいペースで運べたし、手応えも良かったので自信を持って乗った」。残り2Fで追いだすと、最後は右ステッキを8発。半馬身という着差以上の強さで後続を完封した。
ドバイ遠征を控えた
ホッコータルマエが不在の一戦。村山師が「直線は“タルマエがいないんだから粘って”と思っていた。意識している自分がいました」と話す通り、次に狙うのは2連敗中のラ
イバルへの雪辱だ。次戦は
かしわ記念(5月5日・船橋、ダート1600m)の予定だが、年内の大目標は
チャンピオンズC(12月6日・中京、ダート1800m)。さらなる進化を遂げて、国内ダート界の統一王者を目指す。
提供:デイリースポーツ