札幌2歳S(GIII)優勝馬の
ブライトエンブレム、
ホープフルS(GII)2着の
コメート他、美浦所属各馬が、
弥生賞に向けて最終追い切りを行った。追い切り後、関係者に取材した。
ブライトエンブレム(牡3・美浦・
小島茂之)について、小島調教師のコメント。
「前走の
朝日杯FS(GI・7着)は、やはり距離が短かったのでしょうね。それまで2連勝してあれだけのパフォーマンスを見せてくれましたので、距離が短くてももしかしてという気持ちもありましたが、やはり距離だと思います。4コーナーで少し不利があってハミが抜けてしまい、そこから最後も伸びてきていましたし、良い経験ができました。
先週は追い日の前日、左トモに少し筋肉痛が出ました。本来は先週、今日(3/4)くらいの追い切りをする予定でしたが、軽い筋肉痛のため踏みとどまりました。その後、先週末も速いところをやれましたし、今日もプラス
アルファをやることができましたので、状態は良いですね。今日は前にいた馬がモタついていたこともあって、少し動かしていくのが遅くなり、前の馬に追いつけませんでしたが、ゴールをしてからは、その馬を追い抜いていきました。田辺騎手も今までの中で1番良いと言ってくれました。
もちろん本番の方がさらに良くなると思いますけど、できればここを勝って次に向かいたいです。ここで良い内容の競馬をして、通過してほしいですね」
コメート(牡3・美浦・
土田稔)について、土田調教師のコメント。
「前走の
ホープフルSは、思惑通りのレースができました。勝ち馬には差をつけられましたが、競馬上手な馬ですし、よく頑張ってくれたと思います。3着馬(
ブラックバゴ)とはハナ差でしたが、賞金が加算できましたので大きなハナの差でした。
デビュー前から調教で動く馬でした。1週前追い切りは、ビシッとやって良い時計が出ましたし、動きも良かったです。今日(3/4)は調整程度で折り合い重視の追い切りでしたが、時計もまずまずで、折り合いもついてくれたので良かったです。
元々競馬が上手な馬なのですが、ここにきて力をつけています。折り合いがつく馬なので、距離が延びても大丈夫でしょう。素直でコントロールがきくのが、この馬のセールスポイントですね。後ろから行っても良い脚は使いそうですが、スタートがうまいですし、これまで先行をして良い結果が出ていますので、今回もこれまでと同じようなレースをしてほしいです」
タケルラムセス(牡3・美浦・
田村康仁)について、田村調教師。
「ここまで予定通りに来ています。先週蛯名騎手が乗って追い切っていて、ジョッキーが直線でギュッとやったら、反応してくれました。中山コースは反応してくれないと、難しいコースですし、こういう反応をしっかりしてくれたというのは良いことだと思います。テンをゆったり運んで、終いはしっかりという追い切りを心がけていますが、そのような形が身につきつつあります。落ち着きも出てきましたし、馬もしっかりしています。ここまで2勝していますし、壁がさらに厚くなりましたが、ここで良いところを見せてもらいたいですね。道悪はこなせますので、他の馬が苦にするようなら更に良いですね」
ジャストフォーユー(牡3・美浦・
栗田徹)について、栗田調教師。
「今日(3/4)の追い切りは、馬に任せる形でやりましたが、順調に来ています。スピードとスタミナがありますし、おさえてジョッキーと喧嘩するよりも、先行した方が力を発揮できるでしょう。きれいなトビをしていますので、道悪はどうかなと思います。今回のメンバーはちょっと強いですが、頑張ってほしいですね」
なお
サトノクラウン(牡3・美浦・
堀宣行)は、明日木曜日(3/5)に追い切りを行う予定。(取材・写真:佐々木祥恵)