新潟2歳S(GIII)優勝後、骨折休養を経て復帰する
ミュゼスルタン、ここ2戦、重賞で上位争いをしている
ブラックバゴ他、美浦所属各馬について、関係者に取材した。
ミュゼスルタン(牡3・美浦・大江原哲)について、
柴田善臣騎手。
「先週の追い切りとは全然違って、気持ちが乗ってきましたし、余裕のある動きでした。正直、先週はあれっ?という感じがしましたが、あと1回追い切ればよくなる予感がありましたし、その通りになっていると思います。
新潟2歳Sでは楽に抜け出し過ぎてフワッとしましたが、ものすごく反応は良かったですね。とにかく競馬で乗りやすい馬です。レースが上手なので、中山の1800mも心配していません。思った通りにここまで来ましたので、これなら力を発揮できると思います」
ブラックバゴ(牡3・美浦・
斎藤誠)について、押野邦広調教助手。
「前走の
京成杯(GIII・2着)は道中で他馬と接触して折り合いを欠いてしまい、課題も残るレースでしたが、最後まで頑張って走ってくれましたし、内容は良かったと思います。レース後は消耗した感じもありましたが、放牧に出したことでリフレッシュしたようです。帰厩後は、折り合って走れるようにコース調教や縦列にこだわって調整をしました。先週も馬の後ろで我慢をさせて、直線ではある程度やる形の追い切りでした。うまく折り合えたし、反応も良かったと、戸崎騎手も好感触を掴んだようです。今週(3/18)は、無理せずにやりましたが、道中も力まず折り合って走れていましたし、追い出してからの脚も速かったですね。
課題もクリアしてきていますし、前走よりはうまくレースを運べそうですね。体型的に長い距離が向きそうですが、1800mもこなしていますし、中山コースも合っています。これまで乗ったジョッキーは皆、真面目過ぎると言っていますが、これが長所であり、短所でもあると思います。最後まで力を出し切れるように、厩舎一丸となって調教してきましたので、強いレースを期待したいです」
フォワードカフェ(牡3・美浦・小島太)について、
田中勝春騎手。
「前走の
水仙賞(500万下・1着)は前めで競馬をしましたが、ペースが遅かったこともあり、うまく残れました。元々稽古では動く馬ですけど、今週(3/18)も動きは良かったですね。器用に立ち回れる馬ですし、どんな競馬になってもうまく対応してくれると思いますよ」
マイネルサクセサー(牡3・美浦・
畠山吉宏)について、畠山調教師。
「前走の
共同通信杯(GIII・10着)後、すぐに転厩してきました。脚元がモヤモヤしたところもあったようですし、使うたびに体重も増える傾向にあったようですが、転厩初戦になりますし、まだ手探り状態です。先週坂路でやってみたら思ったよりも動かなかったので、今週(3/18)はダートコースで追い切りました。前2頭を追いかけて最後は仕掛けて併せた馬に先着しました。転厩初戦でまだ掴み切れない部分も多いですが、休み明けを1度叩かれて体は締まっていますし、使った上積みはありますね」(取材・写真:佐々木祥恵)