昨年のラピスラズリS2着以来、3か月ぶりだった
オーシャンSを、
サクラゴスペルは直線一気に差し切り。ラスト1Fが16秒5も要するなど、美浦坂路での直前追いがチグハグな内容で7番人気の評価に甘んじたが、メンバー最速の上がり3F34秒2の末脚で2年ぶりの勝利を収めた。
「馬が落ち着いていたので、気合を入れようと併せ馬で追ったら掛かった。単走なら問題はないんです」と尾関師は、当時のケイコ内容を振り返る。その前走はプラス10キロと余裕残しの馬体だっただけに、今回は大きな上積みが見込めそうだ。
歴戦の7歳牡馬にとって、
高松宮記念は4年連続の出走となる。初挑戦の3年前は9着に敗れたが、今年と同様に
オーシャンSを勝って臨んだ2年前は4着と奮闘。全盛期の
ロードカナロアがレコードVを決めたなか、コンマ3秒差に食い下がった。昨年は
東京新聞杯7着からの
ステップで、調子が上がらないまま12着に敗れたが、一昨年と同じパターンで臨む今年は激走の再現が期待できそうだ。
「今の雰囲気なら輸送をしても馬体が減ることはなさそう。2年前のパフォーマンスを発揮できれば、今年のメンバーなら勝ち負けになる」とトレーナーは力を込める。相次ぐ開花の便りに後押しされ、満開の桜を中京で咲かせたいところだ。
提供:デイリースポーツ