マーチS(GIII・ダ1800m)に出走する美浦所属各馬の関係者に話を聞いた。
ベルゲンクライ(牡5・美浦・
高橋文雅)について、高橋調教師。
「大久保(洋)厩舎から転厩してきた当初は全体的に硬く感じましたが、やっていくうちに柔らか味が出てきました。状態はとても良いです。前走(
総武S・4着)はスローペースで苦しいレースになりましたが、今回は重賞になりますし、ある程度流れてくれた方が競馬はしやすいと思います。終いどこまで来れるかですが、心臓も良いですし、楽しみですね」
マスクトヒーロー(牡7・美浦・
新開幸一)について、新開調教師。
「この馬は弱いところがありますので、使い込むよりも間隔が開いた方が良いですね。この舞台は上手に走れますし、ここまで順調に来ているので楽しみです。稽古だけで仕上がる馬ですし、休み明けでも走れる態勢にあります。今のデキの良さとこの条件ならやれるのではないかと思います」
イッシンドウタイ(牡6・美浦・伊藤圭二)について、伊藤調教師。
「前走(
総武S・5着)は、ペースが遅かったのが敗因です。直線はよく伸びてくれましたが、オープンのレースでペースが遅いと、前も止まりませんからね。前走は斤量を背負ったから負けたというわけではありませんが、あの時より1キロ軽くなるのは良いですね。状態は変わりなく順調ですし、中山は相性が良いので、改めて期待しています」
ロイヤルクレスト(牡7・美浦・
鈴木伸尋)について、鈴木調教師。
「昨年夏にOP特別を2連勝していますけど、重賞勝ちがないのに57キロはちょっと見込まれましたね。モマれずにハナに行くか途中からハナに立つ形が良いですが、なかなか難しいところはあります。いい感じに仕上がっていますし、東京や大井よりも中山の方が小細工がききやすいので、そのあたりに期待ですね」
ランフォルセ(牡9・美浦・
萩原清)について、萩原調教師。
「坂路中心に乗り込んで追い切りの動きも良いです。往年の勢いこそありませんが、前走の
佐賀記念(JpnIII・5着)後も変わりない状態です。久々の中央でのレースで力関係がはっきりしませんが、状態の良さを生かして頑張ってほしいですし、近走の不振から脱したいですね。色々な競馬場を経験しているので、中山コースも問題ありません。ブリンカーは今回も着ける予定です。57.5キロとハンデは重いですが、実績を考えれば仕方ない気もします」(取材・写真:佐々木祥恵)