桜花賞(GI・芝1600m)に出走する美浦所属各馬の追い切りが、4月8日(水)に行われた。追い切り後、関係者に話を聞いた。
ウッドチップコースで追い切った
テンダリーヴォイス(牝3・美浦・
萩原清)について、萩原調教師。
「前走の
アネモネS(OP・1着)の内容は良かったですね。今までのレースの中で1番反動がなかったですし、その後も順調です。先週は福永騎手に乗ってもらいましたが、ある程度負荷をかけて、ラスト1ハロンは時計が出ていますので良い調教でした。福永騎手も操縦性が良いと言ってくれましたし、そのアドバンテージを競馬で生かせれば良いですね。
今日は、前走の時と同じイメージで最終追い切りを行いました。馬体重など表向きは変化はないですが、馬に実が入って動きが良くなりました。
アネモネSと
桜花賞は距離も同じですし、ローテーション的にも良い
ステップだと思います。初めての阪神も、環境の変化に弱いタイプではないので心配はしていません。今年春に阪神の輸送があると想定して、昨年9月に新潟で出走した時も木曜日に輸送をしています。今回も木曜日に出発する予定です」
ポリトラックコースで追い切った
ノットフォーマル(牝3・美浦・中野栄治)について、中野調教師。
「前走の
フラワーC(GIII・12着)は、馬が自分からもっと行くかと思いましたが、フワッとしてしまったようですね。競り合って強い馬なので、騎手が馬を意識的に前に出していくようなレースが良いと思います。前走と比べてデキは変わりないですが、1度使って気が入ってきましたね。今日の追い切りも、力みもなかったですし動きは良かったです。環境の変化は問題ないですが、阪神の出張馬房は周囲がうるさいのだけが気になりますね。輸送は金曜日の予定です」
坂路コースで追い切った
メイショウメイゲツ(牝3・美浦・小島太)について、
吉田豊騎手。
「今日の坂路での追い切りは馬なりでしたが、馬場が重かったですし、いつもの馬場なら15-15を切るくらいの感じだったと思います。一度使って仕上がっていますし、良い意味で変わらないですね。競馬に行けば操作はしやすく乗りやすい馬なので、あとは輸送をして
テンションが上がらなければ、この馬の競馬ができると思います」
ウッドチップコースで追い切った
トーセンラーク(牝3・美浦・菅原泰夫)について、菅原調教師。
「先週もやっていますし、今週は輸送もありますから、今日は終いだけしっかりやりました。競馬と同じような気持ちでという考えで、今日は3頭併せの真ん中に入れて追い切りました。蹄の方は、ほぼ良くなっています。ものすごく速い時計になると厳しいでしょうから、渋ってくれて少し時計がかかってくれればと思います。洋芝でも結果が出ていますしね」(取材・写真:佐々木祥恵)