第75回
皐月賞に出走する
サトノクラウン(牡3・美浦・
堀宣行)を管理する
堀宣行調教師と
クリストフ・ルメール騎手の記者会見が、4月16日(木)に、美浦トレーニングセンターで行われた。
堀宣行調教師
「
弥生賞(1着)後はノーザン
ファームしがらきに放牧に出しまして、3月下旬に帰厩してからここまでは青写真通りに来ています。
弥生賞を使って、10キロ弱体重が絞れてシャープになってきました。前走は良いレースでしたが、抜け出してから遊んでいましたので、そこを修正するようにしました。今日の追い切りの目的は、ジョッキーに感覚を掴んでもらい、併走馬から抜け出す場面を作って、抜け出した後の状態を把握してほしいというのがありました。終いはしっかりハミを取っていましたし、抜け出してからのアクションも良かったです。
ルメール騎手とも、しっかりコミュニケーションが取れていました。
(レース運びのイメージは?)枠や馬場状態、ペースによりますので、何とも言えませんね。
自分を持っている馬ですが、非常に学習能力が高くて、これまで乗ったジョッキーたちが『課題がない』とか『クレバー』と言っているのはそのあたりからだと思います。人の指示にしっかり反応してくれますし、レース中にもいろいろなことがあると思いますが、そのあたりにも対応できる馬ではないかと思っています。ゲート再試験になった馬なので、今日ゲートの確認をしましたが、今はゲートにも不安はありません」
クリストフ・ルメール騎手
「今朝の追い切りはとても良かったです。そんなにバシバシとはやらなかったので、馬も嬉しそうでしたし、
バランスも完璧でした。馬のコンディションはとても良いです。
(これまで乗った馬で
サトノクラウンと似ている馬は?)脚が長くて、
ハーツクライと馬のつくりが似ています。そして今朝の追い切りでは、
ハーツクライよりスムーズなアクションをするように感じました。
(
桜花賞では、
JRA騎手として初めてのGI騎乗でしたが?)本当に嬉しかったです。
コンテッサトゥーレは、3着と頑張りました。良いパフォーマンスをしてくれました。
(
皐月賞のイメージは?)イメージするのは難しいです。枠順が決まったり、最終的な頭数を見た上で、イメージを作っていきます。
(中山の2000mについては?)良いペースのレースだったら、1番強い馬が勝つのではないかと思います。
(短期免許では主に冬シーズン日本で騎乗していたが、春のシーズンは?)馬場が違います。冬は少し硬いです。今のシーズンは、自分で乗っていても馬場状態は良くなっていますし、馬にとっても快適に走ることができると思います。
サトノクラウンに乗るのがとても嬉しくて、良いチャンスだと思っています。
サトノクラウン、
リアルスティール、
ドゥラメンテなど、たくさん良い馬がいますので頑張ります。日曜日は競馬場に来て、応援して下さい」
(取材・写真:佐々木祥恵)