現地時間26日、香港・シャティン競馬場で行われたオーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベス2世C(3歳上・GI・芝2000m・12頭・1着賞金1140万香港$)に、日本の
ステファノス(牡4、栗東・
藤原英昭厩舎・
福永祐一騎手)が出走。
ステファノスは道中5番手で追走。直線に入ってN.
カラン騎手騎乗の
ブレイジングスピード(セ6、香港・A.
クルーズ厩舎)が突き抜けたものの、
ステファノスも先行馬の間を突いて脚を伸ばし、最終的に4頭が横一線となった2着争いを制した。
勝った
ブレイジングスピードのタイムは2分02秒89。なお、3着には
クライテリオン(牡4、豪・D.
ヘイズ厩舎)が入った。また、昨年の覇者
デザインズオンローム(セ5、香港・J.ムーア厩舎)は4着だった。
【
藤原英昭調教師のコメント】
枠順が決まった時点でイメージしていたとおりの競馬はできたと思います。祐一とも作戦を練っていたけど、
クライテリオン、
ミリタリーアタックを前に見ながら、4コーナーをいかにスピード落とさずに回ってこれるかが勝負のカギだと言っていたところ、もう少しスムーズだったら、もうちょっときわどいレースができたかな。このメンバーだから開かないところをこじ開けるくらいの根性で行けって言ったけれども、やっぱり開かなかった。あそこだけが思い通りにいかなかった。それ以外は
パーフェクトだった。それでも直線は馬場の重い内から抜けてきているから、能力を感じました。2着をとれたっていうのは最大評価できます。(取材:斎藤修)
【
福永祐一騎手のコメント】
馬のコンディションはよかったし、ゲートの中も落ち着いていたし、スタートがそれほど速い馬じゃないから、ある程度出して行かなきゃけいないかなと思っていたんですけど、それでも枠が内のほうだったんで、コーナーワークである程度いいポジションがとれたのはよかったと思います。直線、外に出したかったんですけど、勝ち馬が外にいたし、前の馬も停滞していたので、なかなかスペースが見つけられなくて、ちょっと追い出しを待たされたぶん、届かなかったんですけど、それでも馬はがんばってくれました。日本より少し重い香港の芝がマッチしていたみたいで、いい走りをしてくれました。スペースが空いていればと、悔やまれるところはありますが、それも競馬なので。でもGIホースを相手に2着で、初めての海外遠征で、1頭だけでの遠征で、調整も難しかったと思いますけど、馬もよく耐えて、よく走ってくれたと思います。また年末の香港にチャレンジしたいと思う内容でした。(取材:斎藤修)
【日本馬プロフィール】
◆
ステファノス(牡4)
騎手:
福永祐一厩舎:栗東・
藤原英昭父:ディープインパクト母:ココシュニック母父:クロフネ馬主:キャロット
ファーム
生産者:ノーザン
ファーム
通算成績:12戦4勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:2014年サウジアラビア
ロイヤルC富士S(GIII)