オークストライアル「第50回
フローラS・GII」(芝2000m)は26日、東京11Rに18頭で争われ、2番人気の
シングウィズジョイ(栗東・友道)が、500万下→重賞と連勝を飾り、樫の切符を獲得した。絶好のスタートを切ると、外から先手を主張した
グリシーヌシチーを行かせて2番手で運ぶ。4コーナーで前を射程圏に入れ、直線で外から並びかかると、抜群のタイミングでスパート。ゴール前では内から1番人気の
ディアマイダーリン(2着)が迫ってきたが、何が何でも抜かせず首差しのいでゴールに飛び込んだ。勝ちタイムは2分1秒8。さらに首差の3着には3番人気の
マキシマムドパリが入線。この上位3頭に
オークス(5月24日・東京、芝2400m)への優先出走権が与えられる。
「ハナでも良かったが、外から来たから番手に。もう少し
リラックスしてくれればと思ったが、途中で息が抜けてリズム良く走ってくれた。いい枠に入ったし具合も良かった。うまくかみ合ったね」と内田博は満足げに振り返る。
友道師は「前走あたりから状態がすごく上がっていた。ポンと出てあの位置で折り合える。デビュー前から
桜花賞よりも
オークス向きと思っていた馬。母に体形も性格も似ている。普段はおっとりしていて扱いやすいが、競馬に行ったら並んでの勝負根性がすごい」とうなった。
シングライクジョイの
母シングライクバードは08年の
フローラSで5着に敗れ、本番の出走権を逃した。母を手掛けたのは田代算秋(かずあき)元厩務員。ジョイの担当は息子の一成助手だ。人馬とも親から子にリレーしての、
オークス制覇がかかっている。
内田博は友道厩舎の
ヴィルシーナで
ヴィクトリアマイルを連覇した。厩舎との相性が抜群にいい。「器用でスッと先行できる。自分で競馬をつくれるから距離はOK」と
桜花賞組へ挑戦状を叩きつけた。
提供:デイリースポーツ