昨年のこのレースで2連覇を果たした
フェノーメノが史上初の3連覇に挑む。それを3度目の正直で結果を出したい
ゴールドシップや、昨年の雪辱を果たして完全復活を宣言したい
キズナ、勢いのある
アドマイヤデウスなどが阻む事ができるか。好メンバーで注目が集まる今年の
天皇賞・春。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■5/3(日)
天皇賞・春(4歳上・GI・京都芝3200m)
フェノーメノ(牡6、美浦・
戸田博文厩舎)は一昨年、昨年とこのレースを連覇。ここのところ結果が出ていないのは心配材料だが、得意のこのコースなら巻き返す可能性は十分。一週前の追い切りは美浦南Wで鋭い動きを見せた。史上初の3連覇が期待される。
ゴールドシップ(牡6、栗東・
須貝尚介厩舎)は今年も
阪神大賞典を制してここに臨む。京都の高速馬場では勝てないという見方が強いが、一昨年はともかく昨年は時計が速くても上位にきたのは
パワーやスタミナに富んだタイプが中心で、見た目ほど馬場質は軽くなかった。本当の敗因は出遅れだろう。今年の開幕週の競馬を見ても同じような傾向で、
ゴールドシップにとって不利になるような馬場ではなさそう。アッサリ結果を出せても不思議ではない。
キズナ(牡5、栗東・
佐々木晶三厩舎)は前哨戦の
大阪杯で牝馬の
ラキシスに完敗。得意の重馬場での敗戦だけにまだ本調子ではないのかもしれない。本質的には中距離向きの印象もあるが、状態が戻っていればここでも当然好勝負は可能。
アドマイヤデウス(牡4、栗東・橋田満厩舎)は
日本ダービー以来のレースとなる
日経新春杯で初重賞制覇を果たし、次の
日経賞も完勝。勢いはこの馬が一番だろう。一週前の追い切りでは栗東坂路でビッシリと追われた。好時計でデキも良さそう。距離延長も問題無さそうで、ここは一気の戴冠まで期待できる。
サウンズオブアース(牡4、栗東・
藤岡健一厩舎)は前走がもったいない競馬。調教で動くタイプだが、一週前の追い切りでは栗東坂路で迫力満点の動き。
菊花賞2着で距離も問題なく、ここも上位争い必至だろう。
その他、前走で復活の気配を見せた
ウインバリアシオン(牡7、栗東・松永昌博厩舎)、前走は致命的な不利があり度外視できる
カレンミロティック(セ7、栗東・
平田修厩舎)、長丁場で強い
フェイムゲーム(牡5、美浦・
宗像義忠厩舎)、昨年3着の
ホッコーブレーヴ(牡7、美浦・
松永康利厩舎)辺りも上位争いに加われても良い。発走は15時40分。