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アドマイヤデウスに騎乗予定の
岩田康誠騎手――前走の
日経賞は完勝でした。
岩田「はい。期待どおりの走りをしてくれました」
――最近、変わってきたところはありますか?
岩田「3歳時は走り方も気性も子供っぽかったんですが、4歳になってから変わりました。走りは素直になりましたし、気性も大人になり折り合いもつきますし集中力もつきました」
――以前から春の天皇賞が一番いいんじゃないか?と陣営は話していましたね。
岩田「はい。まだまだ余力があるように感じますね」
――完成までは、まだ到達していないと?
岩田「はい。まだ、60%くらい(の能力)しか出していないですね」
――今回は休み明けの3走目。状態の上積みは?
岩田「そうですね。いいと思います。あとは自分のレースができたら、いいレースができると思います」
――不安は?
岩田「前はゲートにちょっと難しいところがありましたが、今は大丈夫。後は前走のようなレースができたらと思います」
――今回は欲をもって臨めるんじゃないですか?
岩田「はい、チャンスなので楽しみにレースをしたいと思います」
――最後に一言。
岩田「すごく期待しているので、応援よろしくお願いします」
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アドマイヤデウスを管理する橋田満調教師
――3歳時と比べて、成長の度合いはいかがでしょうか?
橋田「そうですね。馬体重はあまり変わりませんが、一回り大きくなったように感じます。精神面は以前からしっかりしていましたが、昨年の夏からここまでの間に大人になりましたね。クラシックはローテーションにあわせていかなければなりません。
アドマイヤデウスにとっては厳しいものがありました。でも、古馬になってからは目標を自分で設定できますからね。そうなってからはいい感じで調整できています」
――春の天皇賞に目標を絞った理由は?
橋田「かからないですし、一瞬の切れ味が生かせる競馬がいいという印象がありますから」
――
ステップの
日経新春杯、
日経賞といい感じですね。
橋田「今までの二走はいいですね。特に前走は最後のラップ(5ハロン)が11秒台といい結果を出せました」
――ここまでの調整過程は?
橋田「変わりなくきています。距離も長いですから、1週前に早いところをやって、ほぼ仕上げました。今週は調整程度です」
――今朝は6時の開門後まもなく、坂路に出てきました。
橋田「はい、馬場のいい時間に(追い切りを)やりたかったので。単走で終いだけ少し伸ばす程度の調教でしたが、よかったですね。ここまで予定通りにきていますから、これでいいと思います」
――いつもは中団の競馬をしていますね。
橋田「柔軟な馬ですから、前に行っても折り合いはつくでしょう。中団でも、前の方でも競馬できると思います」
――馬場状態については?
橋田「馬場がいい方が向いていると思います。トビが大きくきれいな馬ですから道悪はもう一つ、マイナスでしょう。まぁ、天気予報を見るまでもなく(馬場も天気も)いい状態で出れそうですね」
――
天皇賞(春)は京都競馬場が一番盛り上がるレースですね。
橋田「私は父も調教師で、生まれた時から競馬場にいます。天皇賞というのは、歴史の古い非常に名誉のあるレースだとおもっています」
――最後に一言。
橋田「
アドマイヤデウスはまだ4歳で天皇賞へ挑みます。ご声援をよろしくお願いします」
(取材・写真:花岡貴子)